23日午後から大雪の恐れ 冬将軍到来で気温急降下 体調管理とヒートショックに注意 福岡
九州北部に今シーズン一番の寒気が流れ込む影響で、23日から真冬の厳しい寒さとなります。急激な気温の低下で、寒暖差による体調の変化に注意が必要です。
22日正午ごろ、福岡市西区のカキ小屋には、舌鼓を打つ多くの客の姿がありました。
■大分・日田市から
「おいしいです。こういうところで食べるのがおいしい。 家で食べるのと違って。」
■元木寛人フィールドキャスター
「ん~!身がぷりっぷり。引き締まっています。」
福岡を代表する冬のグルメの“カキ”ですが、ことしは暖冬の影響があるといいます。
■唐泊恵比須かき小屋・板谷忠幸さん
「ちょっと身が小粒なので。海水温が高かったせいもあるかもしれない。(Q.カキにとって寒さは?)良い方でしょうね。寒くなればなるほど。」
22日の福岡県内は朝までに最高気温を観測したところもあり、糸島市で9.3℃、福岡市で9.2℃、宗像市で7.8℃など、広い範囲で平年よりも暖かい朝でした。
しかし、午後から気温がどんどん低下しました。
九州北部に今シーズン一番の寒気が流れ込み、23日から24日にかけて真冬の厳しい寒さとなります。
12月(先月)の九州北部を襲った寒波に匹敵する寒さで、内陸部では朝晩を中心に軒並み氷点下になる見込みです。
23日夜から24日の日中にかけては、雪が同じ場所で降り続いた場合は、平地でも警報級の大雪となる恐れがあります。
■元木キャスター
「井上さとし内科では、駐車している車の中で患者さんに診察をしています。」
途切れることなく発熱患者が診察に来るということです。
急激な気温の低下で、体調を崩す人が増加するのでは、と懸念を示します。
■井上さとし内科・井上聡院長
「寒暖差で、免疫力など普段の生活よりも厳しくなる。風邪をひきやすくなるなど、発熱患者は比較的増えるのではないか。」
そして、命にかかわるとして注意を呼びかけることがあります。
■井上院長
「『ヒートショック』というのですが、心臓病や脳卒中などを起こすケースが、冬場はかなり多くなっている。」
寒い脱衣所から熱い風呂に入るなど、寒暖差により引き起こされる「ヒートショック」への対策です。
■井上院長
「暖房器具があれば、脱衣所は20℃前後に設定する。お風呂場のドアを開けてシャワーでお湯を足すと、 蒸気が増して温度の差が大きくならないようにする工夫もできる。」
また井上院長は、酒を飲んでの入浴は、若い世代でもヒートショックを引き起こす恐れがあるとしています。
暖かい冬から一転、厳しい寒さとなる中、寒さ対策と体調管理に注意が必要です。