福岡市の53歳の男性が警察官や検察官を名乗る男らによるニセ電話詐欺で約1000万円をだまし取られました。

警察によりますと9月28日、福岡市早良区の会社員の男性（53）の自宅に官公庁の職員を名乗る男から「あなたの携帯電話から10万件を超える迷惑メールが送られている。警察にかわるので被害届を出してください」などと電話がありました。

電話をかわった警察官を名乗る男は「録音で被害届をとる」と話し、男性は質問に答えました。

さらに、その2日後に再び警察官を名乗る男から「振り込め詐欺で捕まった犯人があなたのキャッシュカードを持っていて、このままだとあなたも逮捕される」などと電話があり、検察官を名乗る男に電話をかわりました。

検察官を名乗る男は「犯人からあなたの口座に5000万円が振り込まれており、振り込まれたお金が同じものか調べる」などと話したことから男性は指定された口座に1044万円を振り込み、だまし取られたということです。

男性が勤務先の上司に事情を話すと詐欺の可能性を指摘されたことから警察に相談しました。

警察は「捜査のために口座にお金を送金させることはない」と注意を呼びかけています。