【困惑】衆院選の投開票と全国障害者スポーツ大会が同じ日に 代わりの会場どうする 職員も足りない 対応に追われる 佐賀
2日午後、佐賀県嬉野市の選挙管理委員会では、衆議院選挙に向け準備が進められていました。
■担当者
「ポスター掲示場の各地区に立てる区画数の連絡が来たので、課内に共有するために受け付けしました。」
■石破首相
「諸条件が整えば10月27日に解散総選挙を行います。」
15日に公示、27日に投開票の方針となった衆議院選挙。投開票日まで、すでに1か月をきったこのタイミングに担当者も急な対応を迫られています。特に悩んでいるのが「投開票所」として使う会場の確保です。
■吉村史織アナウンサー
「嬉野市中央体育館はこれまでの選挙では投開票所として利用されてきましたが、外にずらりとのぼりが並んでいるように、今回の選挙当日は全障スポの会場として使われます。」
27日に予定されている投開票日は、佐賀県で開かれる全国障害者スポーツ大会の期間と重なっています。
投開票所として利用を予定していた体育館は「ボッチャ」競技の会場となっているため、急きょ、代わりの場所を探しているといいます。
■嬉野市選挙管理委員会・太田長寿事務局長
「嬉野市中央体育館が投開票の会場になっているので、いずれも移転をせざるを得ない状況です。」
佐賀県内ではほかにも、開票所として使う予定だった体育館が、唐津市では車いすバスケットボールの会場に、基山町では卓球の会場になるため、いずれも代わりの場所を確保を進めています。
全国障害者スポーツ大会による影響はほかにもありました。
■太田長寿事務局長
「イベントにかかる職員が直接従事するものも結構ありますので、その影響は大きく出ています。」
嬉野市はボッチャの会場におよそ30人の職員を配置することから、投開票当日には人員が不足する可能性があります。このため市は、選挙の業務としては初めて、派遣会社への業務委託、いわゆるアルバイトの採用をすることにしています。