【解散総選挙へ】石破新政権に望むこと「給料が上がらない」「働きやすい環境に」子育て中の人は 学生は 福岡で聞きました
石破茂氏が1日、第102代の総理大臣に選出されました。石破新総理は27日の解散総選挙を明言していますが、福岡の街の人は新しい政権に何を望むのでしょうか。
1日午前、福岡空港に姿を見せたのは、福岡5区選出の立憲民主党、堤かなめ衆議院議員です。臨時国会に出席するため上京します。“早期解散”について聞きました。
■立憲福岡5区・堤かなめ衆院議員
「本来であれば裏金問題・脱税問題を解決しなければならない。その前に、そういったことをどうやって解決するかということを示してから解散すべきだと思いますが、それをしない、臭いものにふた解散だと思います。」
その福岡5区で議席を争うことになるのが、自民党の元県議・栗原渉氏です。9月30日、福岡市博多区で「国政に送る会」が開かれました。3年前の衆院選では自民党の激しい公認争いの結果、栗原氏は公示直前で出馬を断念した経緯があります。今回の選挙への意気込みは人一倍です。
■自民福岡5区から出馬予定・栗原渉氏
「前回の衆院選挙から3年間の結果を出すということでありますので、選挙戦で言えば短期となるかもしれませんが、私の活動からすれば終盤戦ということですね。最終盤に入ってきたということです。」
福岡でも解散総選挙に向けた動きが活発になるなか、1日、石破茂氏が第102代総理大臣に就任しました。福岡の街の人は、石破新政権に何を望んでいるのでしょうか?
■街の人
「一人暮らしをしていて給料が上がらないなか、物の値段が上がるのは苦しいので、物価が下がれば。」
「ベンチャー企業に勤めているが、中小企業が、働いている人が働きやすい環境になっていけるように。」
「台湾海峡とか外交関係、きっちりしていただけたらというのがあります。」
北九州市八幡西区の産前産後ケアステーションで、子育て中の母親たちに話を聞きました。気にしていたのは物価高や賃金です。
■利用者
「オムツが高いから。オムツやお尻拭きは支給があれば、絶対必要なのでうれしい。」
「離乳食もよく食べるようになって、いろんな食材を使おうと思っても野菜も高いし、買うのを躊躇(ちゅうちょ)しながら。もう少し給料に反映してもらえたら。」
また、病児保育や一時預かり施設の充実を求める声も上がりました。
■利用者
「上の子が保育園に行き始めて病気になることが増えちゃって。病気の子を預かってくれるというのが、もうちょっと増えてもらえるとすごく助かります。」
久留米市の久留米大学では1日から11月末まで、全メニューを3割引きしています。「物価高の影響で食費負担が増えた」という学生たちの声を受けたものです。そんな学生たちが、石破新政権に期待することとは。
■学生
「地元が田舎なので(アルバイトの)給料がめっちゃ低い。1000円は超えてほしい。めっちゃ働かなくちゃいけない。趣味とか経験のために働かなきゃいけないけど、物価が上がっているから。」
一方、こちらの4年生はスポーツトレーナーを目指し、11月末の資格試験に向けて勉強しています。目標はスポーツ選手のパーソナルトレーナーですが、勤務先の希望は福岡や出身地の佐賀ではなく関東です。
■学生
「ハイレベルな環境でやっているのは関東が多いので、そこに身を置くことでいろんな学びもあるだろうし、こっちではできないこともできるかなという感じです。」
石破新総理は、東京一極集中の是正など「地方創生」を重点政策の一つにしています。
■学生
「地域によって与えられているお金の量も変わるので、お金があるほうに行く。佐賀は若者が減っていっている。高齢化の方が強い。若者に対するアプローチができていない。そこに対する政策があればいいのかなと思います。」
さまざまな課題が山積するなか、石破新総理は今後、国民に向けてどんな政策を打ち出すのか。衆議院議員総選挙は27日に投開票される見通しです。