10月がスタート 秋めく福岡で入社式や内定式 企業に新しい風
福岡県内各地では、2日朝の最低気温がこの秋最も低くなりました。秋らしい風が吹くなか、企業にも新しい風が吹きはじめました。
風に揺れるススキに、うっすらと色づくモミジと、2日朝、福岡県添田町では秋らしい景色が広がっていました。
県内各地の最低気温は2日、この秋最も低くなり、添田町で13.9℃、八女市で14.5℃など広い範囲で10月上旬並みと、暦通りの気温となりました。
福岡市の最低気温は今シーズン初めて20℃を下回り、19.5℃でした。
■町を歩く人
「6時半くらいに起きていつもと同じパジャマだったですけれど、肌寒くてびっくりしました。」
秋らしい風が吹き始めるなか、福岡県内の企業にも新しい風が吹き始めています。JR九州では、中途採用の入社式が初めて行われました。採用されたのは過去最多の42人です。
JR九州では、これまでも数人程度の中途採用はありましたが、今回大幅に人数を増やしたのは新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ経営を回復するためだということです。
■JR九州・古宮洋二 社長
「中期経営計画は3年間でコロナ前のJR九州グループに戻そうという計画です。それにはみなさんの力がいる。即戦力となって今までの経験をプラスして頑張っていただきたい。」
新入社員を代表してあいさつをした元・建設業の大石貴栄さん(48)は、鉄道の保守・管理に関連した仕事に就きます。
■新入社員・大石貴栄さん(48)
「九州は博多を中心としたビジネス、観光地が多い。インバウンドで海外から来るお客さんも多いので、そうした方に満足していただけるように、裏方にはなるが設備をしっかりメンテナンスして乗っているお客さんががっかりしないように設備を作っていく。」
東京の鉄道会社に勤めていた佐藤大樹さん(30)は運転士を目指しています。
■新入社員・佐藤大樹さん(30)
「(運転したいのは)ゆふいんの森号ですね。自分がJR九州に入りたいと思ったきっかけの列車なので、自分も挑戦してみたくなった。」
JR九州は10月から、60歳未満の元社員を対象とした『ハッピーターン採用』の募集を始めていて、さらなる人材確保を目指しています。
一方、福岡市の九電工では、来年春に入社予定者の内定式が行われました。内定者は技術部門91人、営業事務部門28人の合わせて119人で、例年並みの人数だということです。
あいさつに立った九電工・安川仁 執行役員は「九電工という会社の仕事を好きで得意なものとし、社会的な意義・価値を見いだしてほしい」と内定者にエールを送りました。
■内定者・有馬康平さん(22)
「九州各地のいろいろな所を担当して地域の特色にあった工事を考えていきたい。」
また、福岡市の西日本鉄道でも大卒総合職44人の内定式が行われました。
西鉄の大卒総合職の入社人数は、新型コロナウイルスの影響で、ことしは28人、去年は22人でした。収益の回復もあり、今年度は新型コロナ以前の入社人数を目指し、44人に内定を出したということです。