『天神ビッグバン』新しい複合ビル建設の起工式 従業員向けにシャワーなども
6日、福岡市・天神で、老朽化した建物の建て替えを促進する事業『天神ビッグバン』を利用した、新たな複合ビル建設の起工式が行われました。周辺では次々とビルが建ち、新たな街に生まれ変わろうとしています。
起工式が行われたのは、福岡市役所北側の、市役所北別館などがあった場所です。6日午前、18階建ての複合ビルの建設が始まるのを前に、高島市長をはじめ計画を進める企業の代表者らが参加して、工事の安全を祈願しました。
■福岡市・高島市長
「天神ビジネスセンターと並び立つ形で、天神が生まれ変わり、変化していく。その実感を多くの人に感じていただけると思う。」
今回のビルの建設は、天神ビッグバンプロジェクトの第1号として2021年に完成した、天神ビジネスセンターの2期計画として進められます。
6日、公開された新たなビルの完成イメージでは、地下2階から地上5階までの7層が吹き抜けになっています。この共用スペースを使って、入居者同士が飲食をしながら交流できる場を作ることが計画されています。
さらに、テナントとして入居する人たちの過ごしやすさも重視しています。
■福岡地所・榎本一郎社長
「ウェルネス(が大事)と言われている世の中ですから、ワーカーの方々は多くが自転車通勤してくると思うが、汗をかいた時にシャワーを浴びてバスタオルで体を拭いて。ワーカーの方々が軽やかに夢を実現する空間を作りたい。」
■平石千夏記者
「式典会場の隣には、すでに工事が始まっているビルがあります。すでにかなりの高さで、一部、壁が完成しているようですね。」
天神コア、ビブレなどの跡地に建設が進むのは、19階建ての複合ビルです。2021年に着工し、すでに19階部分までの鉄骨の組み上げが終わりました。2024年の完成を目指していて、オープンは2025年春の予定です。
天神ビッグバンが着々と進み、そこでは、見た目の新しさだけでなく、豊かさを実感できる新たな街づくりが進められています。
改めて、天神地区の主な再開発を見ていきます。
すでに完成しているのが、天神ビッグバン第1号の天神ビジネスセンターと、大名小学校の跡地につくられた福岡大名ガーデンシティです。
そして、こちらが今回の天神ビジネスセンター2期計画が進められている場所です。天神ビジネスセンターの南側に位置しています。
この隣の天神コアやビブレの跡地で進むのが、福ビル街区建替プロジェクトです。建物は2024年に完成し、2025年の春にオープンする計画です。また、イムズの跡地は2026年に完成の予定です。
このほかにも、スケジュールは未定ですが、イオンショッパーズ、福岡中央郵便局、新天町商店街、水鏡天満宮付近なども再開発の計画が進められています。