“やぶ医者”として表彰「励みになった」過疎地医療に取り組む43歳 佐賀・唐津市
「やぶ医者」とは本来、腕の立つ医者を指す言葉だといいます。地域医療への貢献をたたえる「やぶ医者大賞」に、佐賀県唐津市の診療所を守る43歳の男性医師が選ばれました。
5日、佐賀県の山口知事を訪問したのは「やぶ医者大賞」に選ばれた佐賀県唐津市の七山診療所の所長、阿部智介医師(43)です。
「やぶ医者大賞」は兵庫県養父(やぶ)市が毎年、地域医療に貢献している50歳以下の医師を表彰するものです。
「やぶ医者」は、腕のよくない医者の意味で使われていますが、養父市にかつて腕の立つ医師がいたことから本来は名医を指す言葉だったといいます。
阿部医師は、歯科医師や保健師と一緒に「巡回寺子屋」と名づけて過疎が進む唐津市の七山地域を回り、病気の予防や啓発に取り組んでいることなどが評価されました。
■七山診療所・阿部智介所長(43)
「自分のやってきたことが全国において、過疎地医療としても恥ずかしくないもの、認めてもらえるものであることが分かったことが、僕にとって励みになりました。」
佐賀県の山口知事は、過疎地医療に取り組む阿部医師を「佐賀県のモデルケースになっている」とたたえました。