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【企画】女性同士のカップルが福岡市で公開結婚式 「“ふうふ”になりたい」2人の思い

2023年11月7日 18:01
【企画】女性同士のカップルが福岡市で公開結婚式 「“ふうふ”になりたい」2人の思い

11月4日に、“公開”で結婚式を挙げた女性同士のカップルについてです。多くの人が見守る中で愛を誓った2人の思いに迫ります。

■アナウンス
「皆さま、盛大な拍手でお迎えください。」

和装に身を包み笑顔を浮かべるのは、福岡市に住むみえさんと、かよさん、交際9年目のカップルです。11月4日、福岡市の公園で“公開結婚式”を挙げました。

■みえさん(39)
「洗濯物にティッシュを入れたままにしません。」
■かよさん(39)
「お酒はほどほどにします。」
■2人
「この誓いを守り、お互いを一生愛し続けることをここに誓います。」

10年前に友人の紹介で知り合ったみえさんと、かよさんは、出会って半年後に交際を始めました。

すぐに一緒に暮らすようになり、次第に“家族になりたい”という思いを募らせていった2人は去年、マイホームも購入しました。

しかし、そこで2人が直面したのは、同性カップルであるがゆえの“大きな壁”でした。

■みえさん
「普通の男女は“紙切れ一枚”で結婚できて、家の購入もスムーズにできるんです。ただ同性同士となると、不動産にカミングアウトから始めますよね。そこで『前例がありません』って言われます。ただ『前例がないなら前例作ってください』って頼みます。」

住宅ローンは2人が別々に組むことになるため、手数料が2倍になります。2人の関係を証明する公正証書の提出も必要で、費用も時間も、負担を強いられました。

2人は福岡県と福岡市が導入している『パートナーシップ宣誓制度』を利用し、“婚姻相当”の行政サービスを受けることはできます。

しかし、“ふうふ”としての権利がすべて保障されるわけではありません。

■みえさん
「やっぱり誰にも迷惑をかけずに生きていきたいっていう思いが強いんですね、私たち。」

同性同士の結婚が認められないのは憲法に違反するとして、国を訴えた裁判が全国で行われています。

ことし6月、一審の福岡地方裁判所は、「憲法に違反している状態」とする判断を示し、原告側は「国に法制化を促すためさらに進んだ司法判断が必要だ」として控訴しました。

福岡高等裁判所での裁判は、来年2月に始まります。

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