弁護側「死体遺棄にあたらない」無罪主張 背景に”孤立出産” 死産した赤ちゃんの遺体をゴミ箱に捨てたとして起訴されたベトナム人技能実習生の裁判
死産した赤ちゃんの遺体をゴミ箱に捨てたとして起訴された、ベトナム人技能実習生の女の裁判で弁護人は「死体遺棄にあたらない。」と無罪を主張しました。
死体遺棄の罪に問われているのは、福岡市博多区のベトナム人技能実習生グエン・テイ・グエット被告(20)です。
起訴状などによりますと、グエット被告はことし2月、福岡市博多区の交際相手の自宅で、その日に死産した男の赤ちゃんの遺体をポリ袋に入れ、ゴミ箱に捨てた罪に問われています。
26日に開かれた2回目の公判で弁護側の冒頭陳述が行われ、グエット被告は赤ちゃんの遺体を人目にさらさないようポリ袋に入れ、ひとまず、そばにあったゴミ箱の上に置いたもので「死体遺棄にあたらない」と無罪を主張しました。
この裁判をめぐっては、グエット被告が監理団体から「妊娠したらベトナムに帰らせると言われた。」と主張していて、弁護士と支援者は、周りの誰にも相談できずに“孤立出産”に追い込まれたことに問題があると訴えています。
次回は来月1日に監理団体に対する証人尋問が行われる予定です。