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手軽な電動キックスケーターに潜む事故の危険性 福岡市で警察官など対象の体験会

2023年9月25日 17:34
手軽な電動キックスケーターに潜む事故の危険性 福岡市で警察官など対象の体験会
電動キックスケーター警察官対象の体験会

ことし7月、電動キックスケーターが道路交通法の改正で身近に利用できるようになりました。この電動キックスケーターの事故を防ぎ、安全な利用への理解を深めようと、警察官などを対象にした体験会が福岡市で開かれました。

9月25日、福岡市西区姪の浜のドライビングスクールで開かれた電動キックスケーターの体験会には、警察官約40人が参加しました。

安全な利用を促すために交通ルールを確認したあと、実際に運転して、その特性を体感していました。

電動キックスケーターは、ことし7月の道路交通法の改正で、保安基準を満たせば16歳以上の誰でも運転できるようになっています。

福岡市では、過去にシェアリングサービスの実証実験も行われました。

現在、シェアリングサービスはありませんが、7月に数台しかなかったナンバー登録は9月20日時点で61台と、利用者が増えています。

取材した記者も体験してみました。

■占部晃太朗記者
「まだ乗り始めて数分ですが、スラロームもできるぐらい簡単に乗ることができました。」

誰でも簡単に運転できる電動キックスケーターですが、車輪が小さく、乗り方を誤ると事故の危険性もあります。

■販売メーカー・大仁田光 マネージャー
「乗った状態で段差に行くと、乗り上げないで後ろが浮いたり、乗り上げても(前輪が)浮いてしまうので転倒したり。」

JAFの実験映像です。時速20キロで段差を上ろうとすると、バランスを崩し地面に頭を強打しました。その衝撃は最悪の場合、命を落とすほどだと言います。

ヘルメットを着用していない場合、衝撃は着用しているときの約6.3倍です。

■福岡県警 交通企画課・徳野史倫 管理官
「利用方法を誤れば、重大な事故に直結します。交通ルールをしっかりと把握したうえで、ヘルメットを着用して安全に利用していただきたい。」

手軽な移動手段として、今後さらに普及が見込まれる電動キックスケーターですが、ルールやマナーを守った安全運転の徹底が重要です。

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