【PFAS検出】住民「調べてもらえたら安心できる」福岡県と3町が基地と九州防衛局に要望書
航空自衛隊芦屋基地の近くで有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」が検出されたことを受け、周辺の自治体と福岡県は28日、基地や九州防衛局に要請書を提出しました。国に対し、原因の究明と井戸水の検査を求めています。
午後2時ごろ、芦屋町役場に航空自衛隊芦屋基地や九州防衛局の担当者が訪れ、福岡県、芦屋町、岡垣町、遠賀町からの要請書を受け取りました。
芦屋基地とその周辺の井戸や水源からは、有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」の一種で人体への影響が指摘されている「PFOS(ピーフォス)」と「PFOA(ピーフォア)」が検出されています。
芦屋町で井戸水を使っている住民は。
■住民
「これで車を外で(洗う)。あとは花の水やりとか。」
この家では、およそ30年前に井戸水用のポンプを設置しました。飲み水にはしていないものの、洗濯や風呂のための水として使っていて、水質の検査をしてほしいと願っています。
■住民
「役所に電話したら、5~6万円かかると言われました。調べてもらいたいですよね、無料で。調べていただけたら、もっと安心できる。」
県と3町が28日に提出した要請書では、国に対し「PFAS」が検出された原因の究明や、家庭で使われている井戸水の検査を実施することを求めています。
九州防衛局は「PFOS」や「PFOA」はこれまでも様々な用途に使用されてきたとした上で「関係省庁や関係自治体と連携しながら、不安を払拭できるよう適切に対応する」とコメントしています。
県は4月上旬に、これまでより範囲を広げて地下水の調査を行うことにしています。