陸上自衛隊の輸送機、オスプレイの佐賀空港への配備計画に反対する漁業者らが、駐屯地の建設工事の差し止めを求めた仮処分についてです。佐賀地裁は21日、差し止めを認めない決定をしました。

佐賀空港の西側では、去年6月から自衛隊の輸送機、オスプレイを配備する駐屯地の建設工事が進められています。

これを巡り、去年8月、オスプレイの配備計画に反対する地元の漁業者ら4人が、工事の中止を求め、仮処分を佐賀地裁に申し立てていました。

4人は、国が駐屯地の用地として地元の漁協と売買契約を結んだ佐賀空港に隣接する土地について、地権者全員の同意を得ていないにもかかわらず漁協が売却したとして、所有権は国に移っていないと主張しています。

21日、佐賀地裁は仮処分の申し立てを退け、差し止めを認めない決定を出しました。

■申し立て人・古賀初次さん
「今の気持ちは残念、無念の一言です。私たちには所有権があります。納得いきません。これからも私たちは闘うつもりです。」

弁護団は今回の決定は不服だとして、即時抗告を行う方針です。