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1億円近くの“賄賂”で初公判 社会福祉法人の理事長「土地や建物を譲渡する対価」と否認 弁護側は無罪を主張

2024年3月18日 19:00
1億円近くの“賄賂”で初公判 社会福祉法人の理事長「土地や建物を譲渡する対価」と否認 弁護側は無罪を主張
1億円近くの“賄賂”で初公判

福岡県糸田町の社会福祉法人の理事長の男が理事選定をめぐり、およそ1億円の賄賂を受け取ったとされる事件の初公判が行われ、弁護側は無罪を主張しました。

社会福祉法違反の収賄の罪で起訴されているのは、糸田町の社会福祉法人、貴寿会の理事長、今宮一成被告(58)です。

起訴状などによりますと、今宮被告は2021年6月から7月ごろ、法人の事業譲渡に伴い、前理事長から理事などを指定の人物に変更する不正な権限の行使を頼まれ、見返りとして現金9400万円を受け取った罪に問われています。

18日、福岡地裁で開かれた初公判で、検察は「今宮被告はみずからの借金返済のため、前理事長の依頼通りに理事などを変更し金を受け取った」と指摘しました。

一方、今宮被告は金を受け取ったことは認めましたが「金は貴寿会の土地や建物を譲渡する対価で、違法に権限を行使したことの対価ではない」と話し、弁護側は無罪を主張しました。

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