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岸田内閣支持率急落で初の2割台 衆院選の福岡9区立候補予定者に聞く 政権の課題は

2023年11月20日 17:41
岸田内閣支持率急落で初の2割台 衆院選の福岡9区立候補予定者に聞く 政権の課題は
岸田内閣支持率急落に福岡9区立候補者は

NNNと読売新聞の最新の世論調査で、岸田内閣の支持率は24パーセントとなり、政権発足以来、最低を更新しました。“危険水域”に入ったといわれる状況の中、次の衆議院選挙の立候補予定者は、政権の課題をどのようにとらえているのでしょうか。

11月18日夜、北九州市八幡西区のバーベキュー会場に現れたのは、自民党の大家敏志参議院議員です。

■自民党 参議院議員・大家敏志 氏(56)
「県議会議員と参議院議員をやらせてもらいました。この経験を生かして、“次は衆議院として”、皆さんのお役に立ちたいと思いますので、これからも力を貸してください。 またよろしくお願いします。」

参議院議員から“くら替え”し、地元・福岡9区から衆議院議員を目指すことを改めて明言しました。

大家さんは先週、自民党本部で党の幹部と面会し、福岡9区には公認候補予定者となる支部長を置かないという異例の方針を伝えられました。

■参議院議員・大家氏
「(Q. 今回の決定に麻生氏(副総裁)が与えた影響をどういうふうに考えていますか?)大きかったのではないかなと思っています。皆様方から『立て』と言われた中からスタートした動きでありますので、不退転の決意で今後も進んでいきたいと思っています。」

自民党福岡県連が実施した支部長を選ぶ党員投票で、大家さんに大差で敗れた三原朝利北九州市議会議員は19日、北九州市の武内市長の市政報告会に参加し、福岡9区から『無所属』でも衆議院議員を目指す考えを改めて示しました。

■自民党 北九州市議会議員・三原朝利 氏(45)
「今回このような決定ということは、ある意味チャンスをいただいたと思いますので。武内さんとともに、北九州を前に進めていきたいなと改めて決意を固くしました。」

自民党内でつばぜり合いが続く中、政権への逆風は収まりません。

NNNと読売新聞が11月19日までの3日間で行った世論調査で、岸田内閣を「支持する」と答えた人は24パーセントでした。前回10月の調査から10ポイント下がっていて、政権発足以来、最低を更新しました。2012年12月に自民党が政権に復帰して以降でも、最低の支持率です。

福岡9区の立候補予定者は、いまの岸田政権の課題をどのようにとらえているのか聞きました。

大家さんが挙げたのは、『物価高対策』です。

■参議院議員・大家氏
「少し国民の皆さん方に理解いただけなかった。給付だ、減税だ、と一体何がしたいんだと言われましたが、今とにかく物価高で苦しんでいる皆様方がいる、それをとにかくしっかり後ろから支えていく、それが今求められていると思います。」

一方、三原さんが岸田政権に求めたのは『原点回帰』です。

■北九州市議会議員・三原氏
「聞く力という原点の部分と今の政策の進め方が、ちょっと乖離(かいり)をしているんじゃないのかなというふうに思うところがあります。今求められてるのは、改革を進めていくことだろうなというふうに思っています。そんな中で、私は地方議員出身ですので、やっぱり地方に力をという部分を、国では訴えていきたい。」

また、自民党を迎え撃つ無所属で現職の緒方林太郎衆議院議員は、岸田政権の課題に『納得感』を挙げました。

■無所属 衆議院議員・緒方林太郎 氏(50)
「これをやれば支持率が上がるだろうという思惑を持っていることが、もう国民に見透かされてると思うんですよね。小手先のテクニックに走っても、もう今、厳しい世の中ですから、それで国民が理解をするのではないのだということを、岸田政権はもう少しよく理解する必要があるんじゃないかなと思っています。」

自民党の候補を破った現職として、政策論争で政権に影響を及ぼしていきたい考えです。

■衆議院議員・緒方氏
「建設的な意見を言って、そしてそれが国の政治に影響を与えていく。どなたが来ようとも、どんと来いと、受けて立つという力強い想いで日々頑張っています。」

“危険水域”に入ったとされる岸田政権の支持率を受け、次の総選挙で有権者はどのような判断をくだすのかが注目されます。

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