SNSでメンバーを入れ替えながら強盗や詐欺を繰り返す「トクリュウ」 実態を解明し取り締まる100人体制の新部署が発足 福岡県警
続いてはこちら「匿名・流動型犯罪グループ」と呼ばれる犯罪集団が今、社会的に問題となっています。闇バイトのように、SNSを悪用してメンバーを入れ替えながら強盗やニセ電話詐欺などを繰り返すグループで「トクリュウ」とも呼ばれています。福岡県警はこの「トクリュウ」を取り締まる、新たな部署を立ち上げました。
■福岡県警・岩下剛 本部長
「匿名・流動型グループはSNSなどを通じ離合集散を繰り返し、特殊詐欺や強盗などの犯罪を敢行するなど我が国の治安対策上の最大の脅威となっている。」
2日、発足式が開かれたのは、福岡県警の暴力団対策部に新たに設置された組織犯罪捜査課です。およそ100人体制で「匿名・流動型犯罪グループ」、通称「トクリュウ」の実態を解明し、取り締まりを強化します。
「トクリュウ」はSNSで実行役を集め、メンバーを入れ替えながら犯罪を繰り返します。「ルフィ」を名乗る指示役が関与したとされる強盗や特殊詐欺事件にも「トクリュウ」の存在があったとみられています。
福岡県警がことしに入って確認したニセ電話詐欺の被害は、2月までに7億8000万円をこえています。警察によりますと、被害の中にはSNSを悪用した「トクリュウ」の関与が疑われるものもあるということです。
新設された組織犯罪捜査課では、全国の警察と連携して「トクリュウ」の壊滅に向けた捜査を進めていくことにしています。