×

核禁条約会議オブザーバー参加「見送り」 広島は失望の声

2025年2月18日 19:18
核禁条約会議オブザーバー参加「見送り」 広島は失望の声

政府は18日、アメリカで3月に開かれる核兵器禁止条約の第3回締約国会議へのオブザーバー参加を見送ることを正式に発表しました。

■岩屋毅外務大臣
「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面しており、我が国がオブザーバー参加することは適当とは言えない」

岩屋外務大臣は、3月開かれる核兵器禁止条約の第3回締約国会議へのオブザーバー参加を見送ることを正式に発表しました。判断の理由として、日本を取り巻く安全保障環境を挙げ、「平和を守り抜くためには核による拡大抑止が不可欠」でオブザーバー参加すると「安全の確保に支障をきたす恐れがある」としました。

石破総理大臣はこれまでオブザーバー参加を「選択肢の一つ」とするなど踏み込んだ発言もしてきました。政府に繰り返し求めてきた広島からは失望の声です。

■広島県被団協 箕牧智之 理事長
「去年ノーベル平和賞をもらい、今年は被爆80年という節目の年だから、腹が煮えたぎるほど悔しい。被爆者としては」

■湯崎英彦知事
「被爆者がどんどん少なくなってきている。これからまさに核兵器廃絶への取り組みを強めていかなくてはいけない。そうされないと判断されたことは残念」

また、広島市の松井市長は今回の判断は被爆地の願いや「ヒロシマの心」に背くものだとし、引き続きオブザーバー参加を求めていくとコメントしています。
《2025年2月18日放送》

最終更新日:2025年2月18日 19:18
    一緒に見られているニュース
    広島テレビのニュース