【レモンサミット】特産のレモンで広島の魅力を世界へ! 尾道市出身のプロデューサーが探る可能性と挑戦に密着
広島が誇る生産量日本一のレモンを通して、地方の可能性を探るイベントが尾道市で行われました。地元出身で世界的ヒットの著書を仕掛けた男性の取り組みを取材しました。
レモンサミットの発起人の1人は瀬戸田出身!
尾道市で開かれたその名も「レモンサミット」。農家や地方創生の専門家が、「レモン」をキーワードに、いかに地元の価値を高めていくのかを語りました。イベント発起人の1人が瀬戸田出身の川原卓巳さんです。
■プロデューサー 川原卓巳さん
「世界を知っていて繋ぐことが出来たりとか、より高い価値の販売ができたりすることもあるので、まさに今がチャンスだと感じています。」
川原さんは、アメリカに拠点を置き、映像制作や書籍の出版を手がけています。妻は「こんまり」の呼び名で知られる、片づけコンサルタントの近藤麻理恵さん。著書は世界42か国で1400万部を突破。世界で最も有名な日本人の1人とも言われます。そのプロデュースを手がけたのが、川原さんです。
■プロデューサー 川原卓巳さん
「日本の存在感を世界であげるっていうことをやりたくて。地方もそうですし、日本というものを、もっと世界の人たちに知ってもらう機会、体感してもらう機会を作って、日本の存在感を世界で増やしていきたいなと思っています。」
ふるさとの瀬戸田に感じる可能性とは…?
川原さんは、ふるさとの瀬戸田の街並みにも可能性を感じています。
■プロデューサー 川原卓巳さん
「島に移住してきた若い人たちが、自分たちで何かやろうと手を挙げて、お店を作ったり宿を作ったりというのが始まっているので、人さえ集まれば、可能性しかないじゃないですか。そのうねりが起き始めているなと感じています。」
その1つが『SOIL Setoda』です。店は、4年前に島に移住した鈴木さんがオープンしました。1階はカフェレストランです。
2階には海を眺める宿泊施設があり、「街のリビング」がテーマです。川原さんはオープンの手助けをする中で、島の変化を感じています。
■プロデューサー 川原卓巳さん
「この風景は正直夢というか、僕にとってはイメージもしていなかったぐらい、こんなに盛り上がっている状態を作ってくれた恩人みたいなところがあるから、本当にありがたい。」
■SOIL Setoda 鈴木慎一郎さん
「地元の方に、希望が見える街になったって言っていただいたのが、すごく感慨深かったです。」
■プロデューサー 川原卓巳さん
「自分がいたころは希望が一切見えない街だったから。この変化はみんなが関わって、巻き込んでやってきてくれたおかげ。うれしいね。希望が見える街になった。」
レモン尽くしの「レモンサミット」
今回のレモンサミットでは、料理研究家によるレモンを使ったドレッシング作りを体験しました。
また、フランスの星付きレストランで修行した、一流シェフによる創作料理も振る舞われました。レモンを通して、世界に通用する広島の魅力を感じてじてもらうためです。
■県外からの参加者は…
「レモンがこんなに人を喜ばせるんだなっていうのを感じて幸せでした。」
「こんなにレモンに魅力があるのに、もっと外に出て欲しいなと思いました。」
■プロデューサー 川原卓巳さん
「地方・ローカルもそうですし、日本の持つ魅力っていうものが、まだまだ世界に繋がりきれていないっていう感覚を持っていて、逆に世界から見ると日本、さらに言うとこの地方っていうところに、より面白さを感じていただいている方がたくさんいるので、そこの架け橋として、プロデューサーとして繋いでいくことができると、地方こそ面白いっていう世界がもう既に来ているし、近い未来もっと大きな流れになりそうだなっていう感じがしています。」
世界を経験したからこそわかる地方の魅力。瀬戸内の島の可能性を磨く、プロデューサーとしての挑戦は続きます。
【テレビ派 2024年3月7日放送】