岸田前首相が退任後初の広島入り「裏金事件」で謝罪 総選挙に向け各党が候補者擁立
10月1日に総理大臣を退任した岸田文雄氏が6日、地元の選挙区で開かれた会合に出席し「裏金事件」の問題について謝罪しました。
一方、15日に予定される衆院選の公示に向け、野党は立候補者の擁立を加速化させています。
退任してからわずか5日。広島に入った岸田前総理は、自身の選挙区である、広島市内の会合に参加しました。
■岸田文雄前首相
「地元の皆様には変わらず力強いお力添えをいただきましたことを心から厚く御礼を申し上げる。我々自民党は、政治とカネの問題をめぐって国民の皆さんから大変大きな不信を招いている。改めてお詫びを申し上げなければならない」
区割りの変更により、広島1区はこれまでの広島市の中心部に、府中町・海田町・坂町が新たに加わります。
その内、2023年11月の海田町長選では、自民党推薦の現職が敗北。
2024年5月の府中町長選でも推薦した候補が落選するなど逆風が続いています。
てこ入れを図ろうと、訪れたのは海田町での会合。
町長や議員らを前に、支援を訴えました。
■岸田文雄前首相
「首相の経験を通じて得た力、あるいは世界の人脈、これを府中町、海田町、坂町のために、そして日本のためにもしっかりと還元させていただかなければならない」
一方、立憲民主党はコンサルタント会社社長、平本浩一氏の擁立を発表。
労働者の待遇改善と内需の拡大を訴えました。
■広島1区に立候補表明 立憲・新 平本浩一氏(58)
「労働者の生活を豊かにすることが最高の経済政策です。そして労働者の生活が豊かになればさらに内需は拡大する。内需重視の政策をとるべきではないか」
日本維新の会は、元大阪市議の山田肇氏を擁立。
社会保障制度の改革、しがらみのない政治を訴えました。
■広島1区に立候補表明 維新・新 山田肇氏(35)
「広島ではまさに大阪維新の会が発足した当時と同様の、ほとんど何のしがらみもない状態なので、そういう立場だからこそ皆さんにまっさらな気持ちで、 向かい合ってやっていくことができるのではないかと思っている」
共産党からは党広島市東地区委員会副委員長の中原剛氏が立候補を表明しており、消費税の減税や、賃上げを訴えました。
■広島1区に立候補表明 共産・新 中原剛氏(67)
「消費税は緊急に5%に減税すること。実質賃金が下がり続けている労働者の賃金を引き上げるために大規模内部留保の一部に課税を行って中小企業支援を思い