【エディオンピースウイング広島】開業をお祝い! 日本酒の魅力を知ってもらうために 振る舞い酒に携わった若者たちに密着
新しいサッカースタジアムで、こけら落としの試合の前に、地元・広島の日本酒が振る舞われました。催しを開いた20歳になって間もない若者達の取り組みを取材しました。
エディオンピースウイング広島の入場ゲートではない場所にできた、長蛇の列の先にあるのは、広島産の日本酒の数々です。振る舞うのは学生たちです。
■男子大学生
「酒蔵に直接自分たちが出向いて、酒造の方に協力してもらって、一緒に作らせてもらった。」
企画グループの1人、精米機メーカー・サタケ社員の大橋奈央さんです。
■サタケ 大橋奈央さん
「あんまりなじみのない若い方にも知ってもらおうということで、今回二十歳の方を対象に、お酒造り、ラベル作りを実施しました。」
この企画を実現させたのは、広島県の観光連盟が主催する『ひろしまをつなげる30人』。異業種の人達がアイデアを出し合いながら、様々な課題の解決に取り組みます。
大橋さん達が推進した、その名も『KANPAIプロジェクト』。特に若者の間で深刻な日本酒離れの現実を前に、20歳を迎えたばかりの学生達が酒蔵での仕込みを体験し、日本酒の魅力を感じて貰おうとの狙いです。
この企画には7つの酒蔵が協力し、24人の学生が参加しました。ラベルも自らが考案し、ボトルにも貼りました。デザインはどれも若者らしく、瀬戸内をイメージしたものや花束を表現したものなど、様々です。
■柄酒造 杜氏 柄総一郎さん
「飲むだけじゃなく、自分で何かしら少しでも携わると違う感情も出てくると思うので、すごくいい接点になっていると思います。」
こけら落としの日、手掛けたすべての日本酒を、来場者に振る舞います。
■携わった大学生は…
「完成品を見て気持ちがいっぱいです。丹精込めてつくったので、美味しく飲んでいただいたらいいと思います。」
この企画は、サンフレッチェ広島の協力を得て、祝いの席には欠かせない「振る舞い酒」というかたちで実現しました。用意した広島の酒が、次々と来場者の手に渡ります。
■来場者は…
「デザインも味も最高です。」
「若い方は飲まないイメージがあるので、そこに広めていくのはすごくいいと思います。」
「広島の魅力も知れて、すごくいいなと思います。」
■酒造りに携わった大学生は…
「美味しいって言ってくれる人いますね。めちゃくちゃ嬉しいです。」
「一から携わるということ、それを発信するっていうのは、楽しいなっていうふうに思いました。」
その日の夜は、醸造や仕上げに関わった日本酒で、待望の乾杯です。学生たちは、「おいしさや深みを感じられて、味が全然違うということが知れて楽しい体験になった。」「大学の友達は日本酒を飲まない人がほとんどなので、こんなにお酒はおいしいよと伝えて広めていけたら。」と、話していました。
完成した地元・広島の日本酒は、広島市内の酒販店でも販売されています。
■サタケ 大橋奈央さん
「日本酒を通して色んなご縁が繋がったり、可能性や出来ることが増えていくと思うんですね。日本酒ってそういう役割もあるから、美味しい以外の役割も日本酒パワーあるんじゃないかなっていうふうに思います。」
多くの人を新たな絆で繋ぐ、広島の日本酒。関係者は、若い世代への浸透に期待を寄せます。
【テレビ派 2024年2月15日放送】