男子中学生(13)が川で溺れ意識不明 相次ぐ水の事故の注意点を専門家に聞く
水の事故が相次いでいます。26日午後、広島市安佐北区の三篠川で、男子中学生が溺れ、意識不明の重体です。
警察によると午後2時すぎ、広島市安佐北区の三篠川で通行人から「中学生が川で泳いで、上がってこない」と通報がありました。当時、中学生4人が遊びに来ており、そのうち3人が川で泳いでいたところ、1人の行方が分からなりました。
■救助現場を目撃した人
「自分がここに来た時に消防士が川に入って行った。白い棒が浮いているところ。白い筋の真ん前の方で沈んでいた。」
■久保田記者
「溺れた少年は午後2時半ごろ水深約3メートルあたりから心肺停止の状態でみつかったということです」
通報から約30分後、川底で13歳の男子中学生が見つかり病院に搬送されましたが、意識不明の重体です。現場は遊泳禁止の区域ではなく、当時周りに大人はいなかったとみられています。男子中学生が溺れた周辺の川の流れはゆるやかだったということです。
水の事故に詳しい専門家は、川の早さよりも「深さ」に注意すべきと話します。
■斎藤教授
「川の深さっていうのは、急に変わるっていうふうにまず考えた方がいいです。浅いところがずっと続いてて、その先に急に深くなってるところがあって、そこに落ち込むことはよくある」
「川と川が合流するようなところ、例えば今回も中洲がありました。その中の下流は中橋の右側と左側を流れてきた水がまたぶつかる合流点になるんです。こういう合流点も比較的深いことがある」
この事故で中学生が発見された場所もちょうど川の流れの合流点の近くでした。
この川について地元住民は…
■地元住民
「ここ危ないんよ。がつんとおちとる」
「中洲あたりで遊んでいる」
専門家は「遊び慣れている川」こそ危険があるといいます。
■斎藤教授
「今回特にお子さんということからすると、日頃から馴染みのある川で遊んでいたらば急に溺れてしまったということは考えられます」
先週も坂町の海水浴場で13歳の女子中学生が亡くなる事故がありました。夏休みに入ったばかりで相次いだ水の事故。どうすれば防げるのでしょうか。
■斎藤教授
「川でも海でもそうなんですけども、膝下までの水深で遊ぶっていうのがね一番重要なんですよ。膝を超えてきたら、その後もしかしたらどんどん深くなるかもしれないから、もうそれ以上行かない、また膝下までの水深に戻って、水遊びをするということをしっかり守っていただければこういった痛ましい事故というのは防ぐことができるんですね」
夏休み、そして暑さがこれからも続くなか、水の事故に注意が必要です。
《2024年7月26日放送》