アパホテル「広島駅前新幹線口」広島で3棟目の開業 激化するホテル競争 その戦略は
全国に12万室以上を展開するアパホテルが広島駅の北口に新たなホテルを開業しました。広島市内では外資系ホテルなどの進出が予定されており、競争が激化しています。
26日、広島市東区に開業したのは、アパホテルの広島で3棟目となる「広島駅前新幹線口」です。広島駅から徒歩4分という立地でアパホテルでは全国で初めての窓から新幹線を見下ろせる部屋など全294室を備えます。また、豪華な装飾を施した広めのツインルームのほか、大浴場も設置されるなど、くつろぎの空間を演出します。
■宮脇アナウンサー
「このホテルのひとつの特徴がこちらです。シングルルーム2つをつなげています。日中は隣の部屋同士を行き来することができますし、夜は扉を閉めてそれぞれの空間 で就寝することができます。」
コネクトツインルームと呼ばれるこちらの部屋はプライベートが確保できるため、グループ旅行や女子旅などでの利用が可能です。全国で846のホテルを展開するアパホテル。広島でもその勢いを加速させます。
■アパグループ 元谷一志 社長 兼 CEO
「我々としては3000室目指して広島市内においては出店を考えていきたい。駅前においても、まだ可能性のあるところは出店していきたい。」
マツダスタジアムに続くカープロード沿いには242室を備えた「広島駅前スタジアム口」が今年10月にオープン予定。4年後にはJR広島駅とつながる「広島駅前タワー」が開業する予定です。駅周辺には5つのホテルが建つことになり、既存ホテルの建て替えも含め部屋の総数は2000室を超えます。ホテルチェーンとしては県内で最大です。
その狙いについて元谷社長は。
■アパグループ 元谷一志 社長 兼 CEO
「5年10年先を見据えてどうあ るべきかを考えたときにここ広島を拠点として中四国エリア全体に観光資源は豊富だと思うのでここをキーにいろんな場所に出向いてもらいたいと思う。」
一方、広島駅周辺には、3年後に国際的なホテルチェーン「voco広島」が、中区三川町には「マリオット」ホテルと、外資系ホテルも計画されています。
■アパグループ 元谷一志 社長 兼 CEO
「競争というよりは共同してやっていきたいなと思うんですけれども、価格帯によっても当然私どもが狙う層とマリオットさんが狙う層とちょっと違います。vocoさんも違うと思うのでですね、私どものマーケットの中でしっかり存在感を出して、共同して広島を盛り上げていきたいというふうに思っております」
観光需要も高まる中、広島でのホテル競争は、激しさを増しそうです。
《2024年7月26日放送》