広島県北部のママさんが熱い!技術と産業を繋いで特技で地域に貢献する、志のある仲間たちと共に県北を盛り上げる取り組みをプレゼン!【アナたにプレゼン・テレビ派】
広島テレビのアナウンサーが気になるテーマを自ら取材してお伝えする『アナたにプレゼン』。宮脇靖知アナウンサーが「地方創生アナウンサー」として、地域を盛り上げようと奮闘する農業や産業の人々を通して、魅力の再発見に繋げていきます。
広島・県北のママさんが熱い!
今回のテーマは『県北のママさんが熱い』です。盛り上げる3人の女性、三次市の延原真由子さん、庄原市の前田智永さん、三次市の橋本葵さんを紹介します。それぞれ、お子さんを持ちながら活動をしています。
延原真由子さん(三次市)
まずは、三次市の延原真由子さんから紹介します。『Teto teto』という事業を行っており、三次市の南にある上田町で、お茶の加工販売を行っています。延原さんは2009年に移住、三次市にある茶畑の景色を見て感動し、残していきたいと思ったそうです。そのためには、お茶の産業自体を残さないといけないので、その技術・産業をいかに繋いでいくのかということを考えて出てきたのが、お茶の加工販売でした。『Teto teto』には、手と手をついでいけば1人ではできないことも、みんなで大きな物事を成し遂げていこうという思いが込められています。
延原さんは、ほうじ茶シロップやはぶ草茶といったものを作っています。ほうじ茶シロップは、牛乳に入れてアイスまたはホットのほうじ茶ラテのように飲めます。また、パンケーキやアイスにかけてもいいそうです。はぶ草茶は、地域の産品ですが、高齢化により栽培がストップしそうな状況となったことで、託されて始めました。胃の調子を整えたり、目の疲れにも効くそうです。
さらに一歩進んで、今ではお茶の生産事体にも関わっており、三次市で唯一お茶を生産する貞野製茶工場で修行中ということです。また、現場で雇用を生み出し、さらに景観を残すことで、人が集まる場所にしていきたいそうです。
前田智永さん(庄原市高野町)
庄原市高野町のトマト農家・前田智永さんです。前田さんは4児の母で、ご主人の故郷・高野町に2010年に移住しました。5年後、トマトの栽培を始めて、2018年から、加工品や飲食店、民泊までおこなってます。
トマトは高野町のきれいな水を生かすために、水耕栽培をしています。ジャムなどの加工品を作ることで、規格外のトマトを使い、フードロスにつながります。また、調理師の資格があるため、飲食店を始め、ご主人の実家が民宿を営んでいたこともあり、自宅で民泊もおこなっています。民泊で長期間にわたって農業を体験してもらいたい、という思いが込められています。
前田さんは、「自身の特技や趣味が地域貢献につがっていることが、本当にいい形なのでは」という話しています。自分の経験を通して、高野町を誰もが願っていることが実現する場所にしていきたいという思いから、2021年から、庄原市の市議会議員として活動しており、自分の体験や皆さんの思いを、市や県の橋渡しにしていきたいそうです。
橋本葵さん(三次市)
延原さんや前田さんのように、県北に志を持った人たちを1つのコミュニティとしてまとめているのが、和牛の繁殖農家・橋本葵さんです。「農業で繋がるコミュニティを作っていきたい」という橋本さんは、『ミヨシのミカタ』というLINEアカウントを、情報共有コミュニティとしてを立ち上げました。
対象は、三次市・庄原市の人、農家や家庭菜園を楽しむ人、一般消費者など、この辺りの農業に興味のある人なら、誰でも入ることができます。農家であれば、LINEグループに「どうやって働く人を雇えばいいか」などに対して、コミュニティから返答があります。また、「資材欲しい」「余っている」といったものを交換したり、お母さんたちの「農業がしたい」という声には、「ここだったらそのお手伝いができるのでは」とアドバイスをするなど、情報共有をおこなっています。
高齢の農家の皆さんが、作っても売ることができないのであれば、「売る」という作業を、コミュニティの皆さんで一緒にやっていくことで、県立大学の学生と一緒にマルシェを開いています。また、子育てをしていることから絵本の読み聞かせ、そこに訪れた親子にも楽しんでもらうことで、コミュニティを広げて、参加する農家が増えたら、農業の職業体験もやっていきたいそうです。
1月28日の日曜日に、三次市三良坂町にある三良坂コミュニティセンターで、『農で繋がるフェス』が行われます。3人のトークライブやマルシェも開催されます。また、「農のワークショップ」として、大人もこどもも体験できる行事もあります。「農で繋がりたい」と思ってる方は、参加してみてください。
【テレビ派 2024年1月22日放送】