インフルエンザが異例の早さで流行する中、せき止めなどの薬不足が広島でも深刻化しています。

県内では１０月５日に異例の早さでインフルエンザ注意報が出され、現在
警報レベル近くまで感染者が増えています。

その影響で、広島市内の調剤薬局では「薬不足」が深刻になっています。

■ノムラ薬局 牛田旭店　中川潤子 薬剤師
「今ないのはアスベリンというせき止めの薬。今月入る予定と聞いてるが
いつ入るか分からない。」

また、インフルエンザ患者に処方する痰切りの薬も１１月に入って在庫がなくなりました。

取材中にも薬の卸業者から電話が…。

■ノムラ薬局 牛田旭店　中川潤子 薬剤師
「ノムラ薬局中川です。」
「タミフルのドライシロップが限定出荷になったんだけど、いつ入荷するか分かった？」
「まだメーカーさんからも入ってない形よね…」

追い打ちをかけているのが、製薬会社の供給不足による薬の出荷制限です。タミフルのほか、こちらの棚にある抗生物質はすべて入荷しづらい状況に…。

■ノムラ薬局 牛田旭店　中川潤子 薬剤師
「すごく咳き込んでる患者さんに（薬が）ないんですって言うのは心苦しいです。」

政府は製薬会社に薬の増産を求めています。

（２０２３年１１月１０日放送）