広島市安芸区を走る全国唯一の交通システム「スカイレール」が26年の役目を終え運行を終了しました。

JR瀬野駅と安芸区の住宅団地「みどり坂」を結ぶスカイレール。運行最終日には朝から多くの人が訪れました。

■団地に20年以住む住民
「ちょっと寂しくなるね。長い間使ったから」
■愛知から来た中学2年生
「ショックだった。日本にここだけというか、何ともいえない寂しさがある」

スカイレールは全国唯一の吊り下げ式モノレールとして1998年から運行。約1.3キロを6分で結び、住民の足として親しまれました。しかし、不採算が続いており、おととし赤字や設備の更新などを理由に運行の中止が決定しました。多くの人が見守る中、最終便は正午にみどり中央駅とみどり口駅をそれぞれ出発。地元住民や鉄道ファンらが別れを惜しんでいました。

■スカイレールサービス　村松明彦　社長
「無事に最後まで終了できたとほっとしている。自分の子供たちにこういったものが走っていたんだよと自慢ができるような町にしていきたい」

運行するスカイレールサービスによると、ゴンドラは広島市内での展示を検討。また、スカイレールに代わる交通手段して電気バスが3月末から運行しています。
（2024年4月30日放送）