障害ある人が得意をいかしてバレンタインデーのチョコ作り やりがいを持って働く環境についてプレゼン!【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。馬場のぶえアナウンサーのテーマは「子育て」や「福祉」。今回は、バレンタインのチョコ作りを通して、「障害者がやりがいを持って働く環境」をプレゼンします。
東広島市高屋町にあるパン屋では…
まず紹介するのは、『社会福祉法人みどりの町』が運営する、東広島市高屋町の「ベーカリーHaLÜ(ハル)」です。事業所の利用者は現在21人で、知的障害、精神障害、身体の障害など様々な障害のある方が、「仲間」と呼び合ってパンを作っています。三原市大和町のはとむぎを使った植物性100%のパンを販売しています。人気パンには、マシュマロ食パンなどがあります。
パン作りには様々な工程があることから、作業が大変ですが、ここでは一人一人が得意な分野を生かして、チームで取り組んでいます。細かい作業が得意な人が多く、職員よりも素早く、きれいに作ることができるそうです。
そして、各々の得意分野を存分に生かせるように、2024年初めてバレンタインのチョコレート商品「フォンダンショコラ」を開発しました。厳選したカカオと米粉のほろ苦い生地に、カカオとてんさい糖と豆乳で作った濃厚なチョコレートが溶け出します。
他にも、自家製ベリーソースを使ったベリーと、バナナの3種類があります。2月1日からの発売で、東広島の「ベーカリーHaLÜ」、三原にある「ベーカリーHaLÜ+」、「道の駅西条のん太の酒蔵」でも購入できます。
閉校した学校を利用したチョコレート専門店は…
続いて、竹原市田万里町の『あさひチョコレート工房』です。『社会福祉法人 平成会』が運営しています。閉校した田万里小学校の校舎の元理科室をそのまま利用したチョコレート専門店で、事業所の利用者は、主に知的障害のある方およそ60名です。
チョコレート作りを始めたきっかけは、6年前の西日本豪雨でした。事業所が被災し孤立状態となり、利用者に提供できる仕事がなくなってしまうことがありました。災害に左右されない自主製品を作ろうという話になったところ、利用者から「かっこいい仕事がしたい。ショコラティエはどうだろうか?」という案が上がったそうです。