岸田首相に聞く 政治とカネに「強い危機感」 2024年の抱負は
岸田首相が広島テレビの単独インタビューに応じました。政治不信に拍車をかける「政治とカネ」の問題について「強い危機感を持って臨む」としました。
■門脇明伸記者
「明けましておめでとうございます」
■岸田文雄首相
「おめでとうございます」
■門脇記者
「去年はG7サミットで、核なき世界に向け機運を高めたいと訴えられました。しかし、ウクライナやガザの紛争は続き、核の脅威がむしろ高まっている との声もあります。総理はこの1年で核なき世界の機運を高められたとお考えでしょうか」
■岸田首相
「核による威嚇ですとか核開発が続いている。だからこそ核兵器のない世界を目指す。この機運を盛り上げる努力をしなければならない。G7広島サミットもその渦中で行われた会議だと思います。核兵器のない世界を目指すには核兵器国が動かなければならない。NPT体制は核兵器国もテーブルについている。こうした国際的な枠組みです。 この枠組みをいかに動かすかが 現実を動かす上で大変重要だと思っています」
■門脇記者
「政治と金の問題が深刻な政治不信を招いている中で、どういったリーダーシップを発揮し、政治への信頼を取り戻そうとお考えか」
■岸田首相
「政治と金の問題、厳しい目が政治に注がれている。このことは深刻に受け止め、強い危機感を持って臨まなければならない課題だと思います。自民党全体の問題として具体的なこの結果を新たな枠組み等をつくる。目に見える形でしっかり明らかにしていかなければならないと思います」
■門脇記者
「総裁選への意気込みはいかがでしょうか」
■岸田首相
「30年続いたデフレの悪循環からの脱却など、こうした課題について結果を出していく。総裁選挙等については、そうした課題にどう取り組んでどう結果を出すことができるか、 その先にあることだと思います。 今は結果を出すことに専念したいと思っています」
■門脇記者
「2024年の抱負を漢字一文字で書いていただいて意気込みを」
■岸田首相(書いた文字は「克」)
「今年、立ち向かわなければいけない課題がありますが、やはり何といっても経済だと思います。物価に打ち『克』つ賃上げ、これを目指したい。あるいは30年続いたデフレの悪循環、これを克服したい。そういったことから、この漢字を選びました」
■門脇記者
「2024年は総裁選もありますし、いろんな意味で「かつ」という思いもありますか?」
■岸田首相
「これは経済について申し上げました」
(2024年1月4日放送)