JR牟岐線の特急「むろと」 3月のダイヤ改正で廃止 県議会の委員会ではこれを受け鉄道高架事業をめぐり議論【徳島】
12月13日、JR四国は2025年3月のダイヤ改正で、JR牟岐線で1日1往復している特急「むろと」を廃止すると発表しました。
JR牟岐線の特急「むろと」は、徳島駅と牟岐駅の間を1日1往復運行しています。
上りは牟岐駅を午前6時59分に出発し、徳島駅に午前8時20分に到着します。
下りは徳島駅を午後7時33分に出発し、牟岐駅に午後8時58分に到着します。
JR四国によりますと、特急「むろと」の利用客は、平日に多い区間で上りが約40人・下りが約20人で、利用者数が前後の普通列車と比較して大幅に少ないことや、運転士の人手不足もあり、20225年3月15日のダイヤ改正で廃止することを決めたということです。
(徳島県交通政策課 橋本貴弘課長)
「なんとか残してくれないかということで、要望そして折衝を繰り返してきた。人手不足という所がいかんともし難い状況だと。県としてもJRと連携して一緒になって人材確保、そして利用促進を担って取り組んで、路線・列車の維持確保に取り組んでいきたい」
また、徳島駅と阿波池田駅を結ぶ特急「剣山」についても上下4便、徳島駅と高松駅を結ぶ特急「うずしお」も上りの1便が減便されます。
そして徳島駅と板野駅を結ぶ普通列車についても、現在の上下37便から5つの便を減少させることが決まっています。
さらに3月のダイヤ改正に合わせて、業務効率化のため徳島線の穴吹駅で駅員の配置を取りやめ、無人駅にすることも発表しました。
JR四国は「将来にわたる安定輸送の継続のため、利用者減や人手不足の課題に対処する必要があり今回一部列車を減便にいたった。前後列車の調整や時間短縮をはかり、利便性低下を小さくするよう努めていく」と話しています。
このJR牟岐線の特急「むろと」の廃止を受け、この日に開かれた徳島県議会11月定例会の委員会では、徳島県が発表した鉄道高架計画案の必要性について議論が交わされました。
徳島県議会県土整備委員会では、徳島県が示している鉄道高架計画案について、JR四国が牟岐線の特急むろとを廃止することを決めたことなどをあげ、JRの厳しい経営状況の中での鉄道高架の必要性について議論されました。
(新しい県政を創る会 庄野昌彦議員)
「人口減少、そしてJR四国もいろんなことで費用をかけるのが難しくなっているんだなと思う。これは(鉄道高架事業)非常にハードルが高い」
これに対し徳島県の担当者は、鉄道高架や駅前開発の必要性をこう説明しました。
(徳島県まちづくり室 桂野孝室長)
「都市交通の円滑化をはじめ、市街地の分断解消や回遊性の向上が見込まれ、車両基地跡地や高架下空間の活用をはじめとするハードソフトにおける街づくりの取り組みや、民間活力の活用などにより人の流れが増加することで、商業活動の活性化が期待できる」
また、JR四国の経営状況が厳しい中でこそ鉄道高架事業が必要ではという意見も出ました。
(グローカルplus 沢本勝彦議員)
「学区制の撤廃が進むと、ますます通学の足の確保ということが重要になってくる。そういった意味でJRの路線の維持・確保ということが、今後の県の中心のまちづくりを進めていくという点においても非常に重要なことだと思う」
これに対し徳島県の担当者は、公共交通と街づくりは一体的に取り組む必要があるとした上で、次のように述べました。
(徳島県都市計画課 脇谷浩一課長)
「徳島駅を中心とした一体的な街づくりを行うことによって、駅周辺の活性化を図り人や物などの動きや流れが活発になる効果が発揮されることから、JR四国にとっても鉄道利用者の増加とともに収益増などのメリットがあると考えている」
そしてJR四国が路線維持のため鉄道事業以外での収益確保を目指していることから、鉄道高架などの街づくりによって、JRの支援につなげたいという考えを示しました。
JR牟岐線の特急「むろと」は、徳島駅と牟岐駅の間を1日1往復運行しています。
上りは牟岐駅を午前6時59分に出発し、徳島駅に午前8時20分に到着します。
下りは徳島駅を午後7時33分に出発し、牟岐駅に午後8時58分に到着します。
JR四国によりますと、特急「むろと」の利用客は、平日に多い区間で上りが約40人・下りが約20人で、利用者数が前後の普通列車と比較して大幅に少ないことや、運転士の人手不足もあり、20225年3月15日のダイヤ改正で廃止することを決めたということです。
(徳島県交通政策課 橋本貴弘課長)
「なんとか残してくれないかということで、要望そして折衝を繰り返してきた。人手不足という所がいかんともし難い状況だと。県としてもJRと連携して一緒になって人材確保、そして利用促進を担って取り組んで、路線・列車の維持確保に取り組んでいきたい」
また、徳島駅と阿波池田駅を結ぶ特急「剣山」についても上下4便、徳島駅と高松駅を結ぶ特急「うずしお」も上りの1便が減便されます。
そして徳島駅と板野駅を結ぶ普通列車についても、現在の上下37便から5つの便を減少させることが決まっています。
さらに3月のダイヤ改正に合わせて、業務効率化のため徳島線の穴吹駅で駅員の配置を取りやめ、無人駅にすることも発表しました。
JR四国は「将来にわたる安定輸送の継続のため、利用者減や人手不足の課題に対処する必要があり今回一部列車を減便にいたった。前後列車の調整や時間短縮をはかり、利便性低下を小さくするよう努めていく」と話しています。
このJR牟岐線の特急「むろと」の廃止を受け、この日に開かれた徳島県議会11月定例会の委員会では、徳島県が発表した鉄道高架計画案の必要性について議論が交わされました。
徳島県議会県土整備委員会では、徳島県が示している鉄道高架計画案について、JR四国が牟岐線の特急むろとを廃止することを決めたことなどをあげ、JRの厳しい経営状況の中での鉄道高架の必要性について議論されました。
(新しい県政を創る会 庄野昌彦議員)
「人口減少、そしてJR四国もいろんなことで費用をかけるのが難しくなっているんだなと思う。これは(鉄道高架事業)非常にハードルが高い」
これに対し徳島県の担当者は、鉄道高架や駅前開発の必要性をこう説明しました。
(徳島県まちづくり室 桂野孝室長)
「都市交通の円滑化をはじめ、市街地の分断解消や回遊性の向上が見込まれ、車両基地跡地や高架下空間の活用をはじめとするハードソフトにおける街づくりの取り組みや、民間活力の活用などにより人の流れが増加することで、商業活動の活性化が期待できる」
また、JR四国の経営状況が厳しい中でこそ鉄道高架事業が必要ではという意見も出ました。
(グローカルplus 沢本勝彦議員)
「学区制の撤廃が進むと、ますます通学の足の確保ということが重要になってくる。そういった意味でJRの路線の維持・確保ということが、今後の県の中心のまちづくりを進めていくという点においても非常に重要なことだと思う」
これに対し徳島県の担当者は、公共交通と街づくりは一体的に取り組む必要があるとした上で、次のように述べました。
(徳島県都市計画課 脇谷浩一課長)
「徳島駅を中心とした一体的な街づくりを行うことによって、駅周辺の活性化を図り人や物などの動きや流れが活発になる効果が発揮されることから、JR四国にとっても鉄道利用者の増加とともに収益増などのメリットがあると考えている」
そしてJR四国が路線維持のため鉄道事業以外での収益確保を目指していることから、鉄道高架などの街づくりによって、JRの支援につなげたいという考えを示しました。
◆JR四国のダイヤ改正に関する詳しい情報は下記URLから
https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/
最終更新日:2024年12月13日 20:40