徳島県阿波市の四国霊場8番札所・熊谷寺で今、蜂須賀桜が見ごろを迎えています。

3月21日、豊成春子アナウンサーが取材してきました。



（豊成春子アナウンサー）
「四国霊場8番札所・熊谷寺にやってきました。こちらでは、蜂須賀桜が本堂へ続く沿道をピンク色に染めています」

熊谷寺には、約20年前に先代の住職が植えた約100本の蜂須賀桜があります。

蜂須賀桜はカンザクラの一種で、その名前は徳島藩を治めていた蜂須賀家に由来します。

ソメイヨシノに比べ色合いが濃く開花の時期が早いことで知られる桜ですが、2025年は...。

（熊谷寺 髙島大智副住職）
「例年ですと2月15日ぐらいから21日くらいには1つ目の花が咲くんですけれども、今年は3月にならないと1つ目の花が咲きませんでしたので、2週間から3週間くらい遅れて咲いてますね。もうこの蜂須賀桜、お寺に植えてから初めてのことだと思います」

お寺によりますと、3月12日に開花したものの寒い日が続いたことで停滞、ここ数日暖かくなったことから、ようやく蜂須賀桜も7分～8分咲きとなり見ごろを迎えました。

21日は晴天にも恵まれ、朝からお遍路さんや地元の人ら多くの人が訪れていました。

蜂須賀桜の開花は遅れましたが、一方でこんな良いことも...。

（熊谷寺 髙島大智副住職）
「こんなに一度に咲くような桜ではないんですけれども、ゆっくりと遅れて咲いたことによって、一斉に開花して珍しい満開の蜂須賀桜が見れるというのが、今年のうれしいところですね。伸び伸びと咲いているところを楽しんでいただければ嬉しい」