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新型コロナウイルス感染拡大 最前線でコロナ治療の指揮を執る県立中央病院の葉久院長に聞く【徳島】

2024年7月25日 19:00
新型コロナウイルス感染拡大 最前線でコロナ治療の指揮を執る県立中央病院の葉久院長に聞く【徳島】
7月に入り新型コロナウイルスの感染が急速に拡大する中で、医療の現場にも影響が及んでいるようです。

小喜多雅明記者が、徳島県立中央病院の葉久貴司院長に聞きました。

県立中央病院の葉久貴司院長は呼吸器内科の専門医で、コロナ禍であった頃から最前線でコロナ治療の指揮を執っています。

徳島県立中央病院 葉久貴司院長)
「(Q.現在の県内の感染状況は?)先週・先々週くらいから、急激にコロナの患者が増えてきている。当院でも集中治療を要するような重症の患者が、先週末くらいから急速に入院して来ている」

現在、新型コロナウイルスで主流となっているのは変異株の「KP3」と言われています。

(徳島県立中央病院 葉久貴司院長)
「(Q.医療現場におけるコロナの影響は?)救急外来にもコロナの患者が来るのがてきめんに増えてきている。ほかの救急の患者に影響が出たり、しわ寄せがきたりというところもあるし、入院ベッドももちろんそうだし、コロナの入院の患者が増えてくると、一般の救急の患者の入院ベッドがなくなる。それはどうしても、以前のコロナ禍と同じような状況になりつつあるのではと思う」

葉久院長によりますと、救急車で県立中央病院に運ばれる際にほかの病院を5つ以上断られてやってくるケースもあったということです。

(徳島県立中央病院 葉久貴司院長)
「ほかの医療機関の医師も危機感を持って協力していかないと、一部の所ではもう患者を受け入れられない位の患者の数に急激に増えているのでは。(Q.こういった状況で県民に伝えたいことは?)咳エチケットはもちろん、うがい・手洗い・手指消毒してもらい、もう一つ冷房で部屋を閉め切っていることも多いので、また換気もしっかりして、そういったことで自身を守ってもらう。それとともに家族や友人も守ってもらう。健康もしっかり守るための行動をとってもらいたい」

コロナ患者が増えるととともに、重傷患者も増えます。

そうなると、かつてのコロナ禍のように通常医療に影響を与えます。

今一度、基本的な感染対策を見直す時期にきているのではないでしょうか。
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