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国際協力活動と地域医療が共通して抱える問題とは 在宅医療専門医・渡部豪さんが講演【徳島】

2024年8月8日 22:28
国際協力活動と地域医療が共通して抱える問題とは 在宅医療専門医・渡部豪さんが講演【徳島】
国際協力活動と地域医療が共通して抱える問題について医師が語る講演が、8月7日、徳島県吉野川市で行われました。

これは県内を中心に、カンボジアなどに医療支援の国際協力活動を続けているNPO法人TICOが行ったものです。

会場の吉野川市山川町のさくら診療所には、オンラインなどを通じて約70人が参加しました。

講師を務めたのは、TICOの理事で吉野川市の在宅医療専門医渡部豪さんです。

渡部さんは「地域医療と国際協力は連続体である」というテーマで講演を行いました。

よしのがわ往診診療所 渡部豪医師)
「往診現場だとCTがないんですね。ない中でどういう風に診断していくか、常に考えないといけない。ただ私は高度医療を否定しているわけではなくて、高度な医療が受けられるなら、出来るだけ受けた方がいいのは、受けれる状況であれば受けた方がいいのは間違いない状況かなと思います。いつも気をつけなければいけないことだと思っているのは、在宅医療であっても、発展途上国の医療であっても、粗悪でいいわけではないということを常に思っている。質が悪いものを提供していいわけではない。高度ではないかもしれないけど、その中で質はちゃんと確保していかなければならない。常に考えながらいっています」

このほか、双方の活動には人員や金、時間がかかると説明があり、参加者らは地域医療や国際協力が共通して抱える課題に理解を深めているようでした。
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