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【台湾有事】熊本県が避難初期の受け入れ計画案を示す 宿泊施設1万6千人分確保の見通し

2025年3月13日 19:52
【台湾有事】熊本県が避難初期の受け入れ計画案を示す 宿泊施設1万6千人分確保の見通し
領海侵入する中国船
政府は、台湾有事などの非常事態に備えて、沖縄県の住民を九州や山口県に避難させる計画の策定を進めています。熊本県は13日の県議会委員会で、避難初期の受け入れ計画案を明らかにしました。

沖縄県・石垣島の北約170キロにある尖閣諸島の魚釣島。台湾にもほど近い、この海域で撮影された石垣市議の仲間均さん提供の映像には、「中国海警局が領海侵入しております。巡視船2隻が警備にあたっています」という声が。中国が尖閣諸島の領有権を主張し、2008年以降、領海侵入するようになりました。

中国が今、見据えているのが台湾の統一です。軍事力を行使する、いわゆる「台湾有事」への危機感が高まっています。

13日に開かれた県議会総務常任委員会で、熊本県は政府が策定を進めている沖縄県の先島諸島の住民避難について、1か月ほどの初期的な受け入れ計画案を示しました。

県内ではあわせて1万2792人の受け入れを想定していて、宮古島市の一部の住民を熊本市、阿蘇市、大津町、山鹿市で、多良間村の住民は八代市で受け入れます。避難する人は鹿児島空港から九州に入り、貸し切りバスで熊本に移動し、各自治体の連絡所で受け付けをしてホテルなどの宿泊施設に滞在します。

熊本県によりますと、宿泊施設は1万6000人分を確保できる見通しで、避難中の食事はホテルでまかなうほか、災害時応援協定を結んでいる業者などからも提供されます。

この計画案について、特定の有事を想定したものではなく、受け入れ人数も各自治体と調整中だとする熊本県。国と最終調整を進めていて、3月末にも国がとりまとめた計画を公表する予定です。

最終更新日:2025年3月13日 19:52
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