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交番で部下の女性警察官にわいせつ行為 元警察官の男が起訴内容を認める 警察は事件を公表せず

2024年12月9日 18:06
交番で部下の女性警察官にわいせつ行為 元警察官の男が起訴内容を認める 警察は事件を公表せず

交番勤務中に部下の女性警察官にわいせつ行為をしてけがをさせた罪に問われた元警察官の男の初公判が9日、熊本地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。警察は事件について公表していませんでした。

強制わいせつ致傷の罪に問われているのは、元警察官の男です。起訴状などによりますと、男は勤続約30年で、県内で交番長を務めていた去年2月3日夜から翌日未明にかけて、同じ交番に勤務する20代の部下の女性を男性用の仮眠室に呼び、胸や下半身を触るなどわいせつな行為をして全治10日ほどのけがをさせた罪に問われています。

9日の初公判で、男は起訴内容を認めました。検察側は当時、交番には新人の男性警察官もいたものの、男が「きょうは車で寝ろ」などと指示して女性と2人きりになる状況にしたと指摘。「自らの立場を利用した犯行で、卑劣かつ悪質」と述べました。

また、被害を受けた女性が「夢だった警察官の仕事についたが、約2年間まともに仕事ができず悔しい。PTSDと診断され、厳しい処罰を望んでいる」などと証言しました。

裁判の争点は刑の重さで、弁護側は男が反省し慰謝料200万円を支払っているとして、刑を軽くするよう求めました。裁判は10日結審し、16日に判決が言い渡される予定です。

【スタジオ】
交番で起きた事件ですが、熊本県警は公表していませんでした。県警は男を逮捕しておらず、任意捜査の結果、書類送検しています。熊本地検が今年3月に在宅起訴しています。また、県警は男を懲戒免職処分としましたが、書類送検や処分について公表していません。

KKTの取材に対し、県警は、今回の非公表の理由については「回答できない」とした上で、「被害者や関係者のプライバシーなどを保護するため処分の発表を行わない場合がある」と説明しています。

最終更新日:2024年12月10日 17:37
熊本県民テレビのニュース
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