球磨川の支流、川辺川に建設が計画されている流水型ダムについて、国交省は約3年にわたりダムの建設が環境に及ぼす影響の調査や評価を行ってきました。24日、国は有識者でつくる検討委員会に対し、最終段階にあたる｢環境影響評価レポート｣の公表を前に案を示し、意見を求めました。

案には｢環境の変化が生じた場合、適切な環境保全措置を講じること｣や、｢地域住民に説明すること｣などが盛り込まれます。

レポート案ついて、水問題が専門の九州大学の楠田哲也委員長は、｢環境保全への配慮が適正になされる｣としました。委員から大きな修正を求める意見はなかったということです。国は、10月中にも｢環境評価レポート｣をまとめ公表する予定で、その後2035年度の完成に向けダム周辺の道路整備など関連工事に着手します。