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【記者解説】"美人局"疑いの少年2人逮捕 マッチングアプリに潜む危険性と気をつける点は

2024年3月5日 18:24
【記者解説】"美人局"疑いの少年2人逮捕 マッチングアプリに潜む危険性と気をつける点は

2月、会社員の男性から現金と車を脅し取ったとして、少年2人が逮捕されました。男性が誘い出されたのが、オンライン上で友達や恋人などの候補を探す「マッチングアプリ」です。警察は、このマッチングアプリを使ったいわゆる「美人局」の被害とみて調べています。

マッチングアプリの危険性と、使う際に気をつけることを取材しました。まずは、この事件をまとめました。

【VTR】
恐喝の疑いで逮捕されたのは、いずれも熊本市に住む無職の16歳の少年と15歳の男子中学生です。2人は2月28日、熊本市中央区新大江の路上で、玉名市の男性会社員(28)に因縁をつけ、現金約5万円と普通乗用車を脅し取った疑いがもたれています。

警察によりますと、男性はマッチングアプリで知り合った少女2人と歩いていたところ、後ろから突然現れた少年2人に「さらうぞ」、「金を出せ」などと現金5万円を要求されたということです。

所持金を持ち合わせていなかった男性に対し、2人は「車の鍵を出せ」と脅した上で、16歳の少年が無免許で運転して男性をコンビニまで連れて行き、ATMで引き出させた約5万円と、男性の車を奪ったとみられます。少女2人も車に乗って逃走していました。

警察の調べに対し2人は「遊ぶ金が欲しかった」と容疑を認めていて、警察は、少年2人がそれぞれ交際関係にあった少女2人を通して男性を誘い出したとみています。警察は少女2人についても恐喝の疑いで捜査しています。

【スタジオ】
(畑中香保里キャスター)
取材した福島尚輝記者です。

(福島尚輝記者)
20代~40代の男女506人を対象に「恋人と出会った場所」を調査した結果です。2位の「職場・学校」を上回り、1位となったのは「マッチングアプリ」で、その割合は22.8%となっています。(調査機関:ジャストシステム)

(畑中キャスター)
いまやマッチングアプリが出会いの場の主流となっているんですね。

(福島記者)
しかし、その裏には危険も潜んでいます。熊本県警の生活安全企画課に聞きました。

今回のように、男らがマッチングアプリで男性を誘い出すいわゆる美人局のほかにも、アプリで知り合った相手の恋愛感情をを利用して金をだましとる「ロマンス詐欺」が増えてきているといいます。

例えば去年、熊本県内では、いずれもアプリで知り合った相手から投資話を持ちかけられる手口で、女性が約2500万円をだましとられる被害や、男性が1300万円あまりをだまし取られる被害があっています。

マッチングアプリ利用で気をつけることは

(畑中キャスター)
では、マッチングアプリを利用する際にどのような点に気をつけるといいのでしょうか?

(福島記者)
県警生活安全課によりますと、まずは「簡単に相手のことを信用しない」ということです。相手のプロフィールが本当かどうかはわかりません。プロフィールを鵜吞みにしてすぐに会うのではなく、メッセージや電話を重ねながら信頼できる相手か見極めていくことが大切だということです。

(畑中キャスター)
プロフィールとまったく違う相手が出てくるケースも想定しないといけませんね。

(福島記者)
2点目は「投資の話が出たら気をつける」ことです。ロマンス詐欺で多いのが、「お金を貸してください」というよりも、「投資しませんか」、「一緒に投資しましょう」という話です。知り合って間もない人から投資の話が出たら、気をつけてほしいとのことでした。

出会いを求める場としてマッチングアプリは便利なツールですが、利用する際は危険性も意識することが重要です。

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