強豪として知られる熊本県の大津高校男子サッカー部で、男子生徒が先輩から裸の土下座を強要され、その様子を撮影されるいじめが受けていた問題で、被害生徒が当時の状況を語りました。また学校は3日夜、保護者説明会を開き、経緯や今後の対策を説明しました。

県教育委員会によりますと、去年1月、全国高校サッカー選手権大会の宿泊先で、先輩にあだ名をつけたと疑われた大津高校男子サッカー部の当時1年生だった生徒が謝罪を強要され、服を脱ぐように言われて全裸で土下座し、その様子をスマートフォンで撮影されたということです。

■被害にあった生徒
「謝ろうとしたら『いや土下座じゃないの？』という感じで言われて、いや言っていないんですけどと言ったら、いいから土下座で謝ってということで、土下座しようとした時に『全裸になれ』と全裸で土下座する形になって、そこで同級生と先輩を含めた数人がスマホで写真におさめたという形」

大津高校は3日夜、全校生徒の保護者を対象にした説明会を開催しました。説明会では、学校が経緯を説明し、今後の対策として、サッカー部員全員への面談実施や窓口としての顧問増員、スマートフォンなどで匿名で悩みを相談できるツールの導入などを発表しました。

保護者からは「いじめを見ていた他の生徒が相談できる体制づくりをしてほしい」などの意見が出たということです。

県教委は今後、いじめ防止対策推進法に基づき学校に第三者委員会を設置し、詳しい調査を行うことにしています。