定員割れが続いている玉名市にある九州看護福祉大学が、公立化を目指して玉名市に要望書を提出したことが分かりました。

学校法人熊本城北学園が運営する九州看護福祉大学は、看護学科や社会福祉学科など1学部5学科ありますが、2015年度以降、入学者数の定員割れが目立ち、今年度は看護学科以外の4学科で定員割れとなっています。

私立大学を公立化すると、大学を設置している自治体が地方交付税として国から大学の運営経費を受け取り、授業料の減額を行うことで、学生の確保が期待できるということです。

文部科学省によるとこれまでに全国12の私立大学が公立化していて、九州看護福祉大学は2027年4月の公立化を目指したいとしています。

■玉名市 藏原隆浩市長
「財政面に関しての負担等も発生する可能性もあるので、極めて慎重に検討しなければならないと思っているが、私の中では前向きに職員達にも検討させたいと考えている」

玉名市は、市議会や周辺自治体などから意見を募るなどして、公立化の是非を検討したいとしています。