今シーズン一番の冷え込み 阿蘇では流れ落ちる水も凍る 天草では浮島現象
冬型の気圧配置に伴う寒気の影響で、9日朝の熊本県内は、ほとんどの地点で今シーズン一番の冷え込みとなりました。この冷え込みで、天草市では蜃気楼の一種「浮島現象」が見られました。
浮島現象は、海水付近の暖かい空気と上空の冷たい空気の温度差でできる蜃気楼の一種です。最低気温1.5℃を記録した天草市本渡では、沖合の島や船の上にある空が下に反転して浮いているような光景が見られました。
一方、阿蘇市乙姫では最低気温が氷点下4.8℃を観測。山頂付近が雪化粧した阿蘇市の仙酔峡では、池の表面に氷が張ったほか、流れ落ちる水も凍り、冬本番らしい景色となりました。
このほか、9日朝の熊本県内は、あさぎり町で氷点下3.9℃、南小国町で氷点下3.4℃、熊本市で0.8℃など、ほとんどの地点で今シーズン一番の冷え込みとなりました。民間の気象会社ウェザーニューズによりますと、10日は寒さが少し和らぐものの、阿蘇地方では今後1週間以上、最低気温が0℃を下回る見込みだということです。