阿蘇中岳の噴火警戒レベル「2」を維持 27日に気象台が引き上げ可能性と発表
福岡管区気象台は27日、阿蘇中岳の火山性微動の動きが活発になっているとして、現在の火口周辺規制の噴火警戒レベル「2」から入山規制の「3」に引き上げる可能性があると発表しました。
これに伴い29日、気象台の職員が火口から風下の範囲で車による現地調査を行い、火山ガスの放出量を観測しました。調査では火山ガスの放出量は1000トン観測され、5月17日に観測した500トンから増えたものの、急激な増加はなかったということです。また28日夜から火山性微動の震幅が小さな状態で推移していることなどから、噴火警戒レベル「2」を維持すると発表しました。
■阿蘇山火山防災連絡事務所 西正儀所長
「引き続き火山性微動の状況や火山ガスを含め監視は続けていくが、今後も火山に関する解説情報などは発表されるので、最新の情報を常に確認していただきたい」
気象台は引き続き、火口から概ね1キロの範囲では噴火に伴う噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
【スタジオ】
情報噴火警戒レベルが「2」のままだと、阿蘇山上広場までしか行けず、火口見学はできません。火山周辺に住んでいる人は通常の生活で問題ありません。