特定外来生物のアリゲーターガー 富山市の水たまりで水族館職員が捕獲
20日のKNBニュースエブリイでお伝えした、富山市の水たまりにいた特定外来生物の魚、アリゲーターガーは、21日、水族館の職員により捕獲されました。
助田記者「アリゲーターガーとみられます。網に入りました、今捕獲です。アリゲーターガーが捕獲されました」
泥の中から現れたのはアリゲーターガー。体長およそ1メートルの外来生物の淡水魚です。
富山市の工事現場の水たまりに、アリゲーターガーがいるとKNBに情報が寄せられたのは5月18日。
ヒレに斑点がついている謎の魚が水たまりの中を、ゆっくりと泳ぐ様子を視聴者が撮影していました。
寄せられた情報をもとに、KNBのカメラが現場に行くと…そこには、ワニのような口先をした魚が。
映像を撮影した男性が警察に通報し、駆けつけた警察官も水の中をのぞき込んでいました。
「あ~口長いね、確かに。尻尾も斑点がある」
アリゲーターガーは国の特定外来生物に指定されていて、現在は飼育や販売が原則禁止されています。
21日には、工事が行われたのか現場の水たまりに大量の土が。その中でアリゲーターガーのものと思われる尾びれが動いているのが見えました。
近所の人によりますと、数年前からこの魚がいたという情報も。
近所の人「アリゲーターガーがいるとうわさで聞いていた。20日のニュースでやっぱり本当だったのかと」
そして21日午後2時前。
助田記者「いま水族館の職員が到着しました。捕獲の作業が行われるとみられます」
県から相談を受けて来た魚津水族館の職員が泥の中に手を入れると。
助田記者「網に入りました、今捕獲です、アリゲーターガーが捕獲されました」
水族館の職員によると、アリゲーターガーが富山県内で捕獲されたのは初めてだということです。
魚津水族館 不破光大学芸員「映像を見せてもらった時に、ここで飼っていたんじゃないかと思ったところはあった。それにしても非常識ですね」
アリゲーターガーは法律の規定で、生きたまま運ぶことができないため、その場で氷づけにされました。
さらに、同じ場所で別の外来魚も捕獲されました。
水族館の職員は、ルールを守っての生き物の飼育を呼びかけました。
不破光大学芸員「日本の生物を食べて大きくなると考えると、いるべきではないですよね。許可を取った人は水槽で飼ってください、屋外じゃなくて」
アリゲーターガーは今後、状態がよければ標本にし、啓発として水族館で展示することも考えているということです。