関越道バス事故から12年 富山県内の遺族らが犠牲者を悼む
群馬県の関越自動車道で高速バスの乗客7人が死亡した事故から12年です。富山県内の遺族らが現場を訪れ犠牲者を悼みました。
29日朝、事故現場近くに設けられた祭壇では、遺族らが事故発生時刻に花を手向けました。
この事故は2012年4月群馬県藤岡市の関越自動車道で、石川県から高岡市を経由し、東京ディズニーランドに向かっていた高速ツアーバスが運転手の居眠りが原因で防音壁に衝突し、高岡市の林郁子さん(当時49歳)、長谷川茉耶さん(当時23歳)、宮下紗知さん(当時19歳)ら乗客7人が死亡、38人が重軽傷を負ったものです。
事故から12年の29日、亡くなった母親・林郁子さんとバスに乗り、自らも大けがをした娘の彩乃さんが、心境の変化を語りました。
林 彩乃さん(35)
「何で助かったんだろう、が一番大きくて、母が助けてくれたとか、本当に生きてて良かったとちょっとずつ自分の中で生きてることを肯定できるようになった」
遺族の中には能登半島地震の被災者もいて、事故被害の経験を重ね合わせ「心のケアの必要性」も訴えていました。