覚せい剤密輸疑い ウクライナ国籍の男 起訴内容を否認 富山地裁で初公判
覚せい剤およそ113キロを海外から航空貨物に隠して密輸入したとされるウクライナ国籍の男の、裁判員裁判の初公判が富山地方裁判所で開かれ、男は起訴内容を否認しました。
起訴状によりますとウクライナ国籍の無職、スミルノブ・バレリー被告(56)はおととし8月、メキシコからの航空貨物に覚せい剤およそ113キログラムを隠して富山市内の会社に密輸入したとされています。
きょうの初公判でバレリー被告は、「荷物に覚せい剤が隠されていたのは知らなかった」と起訴内容を否認しました。
検察側は被告が覚せい剤の運搬手段を手配していたことなどから、「故意があった」と指摘しました。
一方、弁護側は被告はウクライナからの避難民で「国を支援するための機械を輸入しただけ」として無罪を主張しました。