商業施設で車奪い逃走 被告の男 起訴内容認める
富山市で女性を脅し車などを奪ったとして、監禁や強盗などの罪に問われた男の初公判がきょう、富山地方裁判所で開かれました。
男は起訴内容を認め、検察は懲役8年を求刑しました。
起訴状などによりますと、住居不定の無職・高橋和也被告(64)は今年8月、富山市の商業施設の駐車場で70代女性の車に乗り込み「大声出したら刺すよ」などど女性を脅したうえ、市内のパチンコ店までおよそ40分間にわたって車を運転させ、この店の駐車場で女性の財布や車などを奪って逃げたとされています。
高橋被告は、女性から奪った車を運転してパトカーの追跡を振り切り、現場から30キロ以上離れた岐阜県飛騨市の小屋に車を乗り捨て逃走を続けたとみられていて、その後、富山駅近くの商業施設内で警察に身柄を確保されました。
きょうの裁判で高橋被告は起訴内容を認めました。
検察側は「確実に金品を奪おうという強固な意思のもと犯行が行われた」と指摘し、被害者の恐怖心の大きさなども考慮すれば被告の刑事責任は相当重いとして、懲役8年を求刑しました。
一方、弁護側は「被告は所持金を使い果たしてから犯行を思い立っていて計画性はなかった」と主張し、「被害者への謝罪文を作るなど反省している」として寛大な判決を求めました。
判決は来月21日に言い渡されます。