自民党の政治刷新本部に参加する安倍派所属の議員のうち、野上浩太郎元農林水産大臣や高橋はるみ参議院議員ら9人が、収支報告書に記載のないキックバックを受けるなどしていたとみられることが関係者への取材でわかりました。

自民党は派閥の政治資金をめぐる事件を受け、派閥のありかたなどについて議論する政治刷新本部を設置しました。

その後の関係者への取材で、政治刷新本部に参加している安倍派所属の議員10人のうち9人が、派閥側から収支報告書に記載のないキックバックを受けたり、ノルマ超過分を派閥側に納めず自分の収入にしていたとみられることがわかりました。

金額は2022年までの5年間でそれぞれ数十万円から数百万円とみられ、県関係では野上浩太郎元農林水産大臣や高橋はるみ参議院議員が含まれています。

東京地検特捜部は来週後半にも派閥側や各議員側の刑事処分について判断するとみられます。

野上事務所の関係者は「14日の本人の富山入りの予定はなくなった。週明けからも東京にいる」と話しています。