石油精製機能を停止する西部石油(山口・山陽小野田)跡地活用でカーボンフリーエネルギーの拠点化を
ことし3月に石油精製機能を停止する山陽小野田市の西部石油は跡地を活用しカーボンフリーエネルギーの拠点化を目指すと発表しました。
これは西部石油と親会社の出光興産が山陽小野田市で会見し明らかにしました。
(出光興産 澤正彦常務)
「地産地消型のカーボンフリーエネルギーの供給、資源循環を担い社会に貢献する地域産業のハブ拠点となることを目指して参ります」
西部石油はおととし今年度で石油精製機能を停止する方針を明らかにし新たな事業展開を検討すると発表していました。
発表された構想は2030年代までに化石燃料に頼らないグリーントランスフォーメーションいわゆるGXの拠点化を目指すとしています。
具体的にはアンモニアを分解し水素を取り出す技術開発・実証試験センターを2020年代後半につくるなど新たな3つのセンターを構想の柱に据えました。
また、およそ340人の従業員の雇用については西部石油に残る人は70人で出光興産に移る転籍は110人、県内企業へ内定した人は120人となったと発表しました。
残る40人の従業員はパートでの勤務や現段階で決断を保留している人達ということで会社側は今後も再出発を支援していく方針です。
一方、西部石油は県の立ち会いのもと市や出光興産と包括連携協定を結びました。
協定ではカーボンフリーエネルギーの導入拡大などを推進するとしています。