「新属新種かつ日本最古のアミメカゲロウ目の化石」美祢で発見
美祢市はきょう(31日)市内で採集された化石5点が「新属・新種かつ日本最古のアミメカゲロウ目の化石であり、うち2点は分類群の上科レベルで世界最古であることが確認された」と発表しました。
こちらが今から2億3000万年前、中生代三畳紀の美祢層群から発掘されたアミメカゲロウ目の羽の化石です。
1989年に美祢市大嶺町で発見され、その後大山 望博士などの研究により、学名はヤマグチウス・スプレンディウスと付けられたものです。
(美祢市教育委員会事務局文化財保護課 篠田健二主査)
「この報告は日本最古のアミメカゲロウ目化石の記録であるとともに中生代三畳紀のアミメカゲロウ目の世界的な分布や進化の過程について新たな知見と重要な情報を提供する」
今回発表された5種は、新属新種かつ日本最古のもので、このうちヤマグチウス・スプレンディウスなど2点が分類群の上科レベルで世界最古ということです。
美祢層群から産出したアミメカゲロウ目化石は、世界で5地域目となり、北半球におけるアミメカゲロウ目の進化を理解する上で、重要な知見ということです。
美祢市ではさらなる昆虫化石の発見を目指すと共に、昆虫化石の魅力を世界に発信したいとしていて、標本の一般公開についても、検討することにしています。