赤色灯の光り方が0.5秒と2秒の2種類に…新たなパトカー山口県内でも運用始まる
サイレンの音が聞き取りづらい聴覚障害者に配慮した新たなパトカーの運用が、山口県内の警察署で始まっています。
(山口支社 重冨記者)
「こちら、新しく配置されたパトカーです。赤色灯はゆっくりと光っています。現在使われているものとで、光り方は2種類となりました」
警察のパトカーはこれまで、「赤色灯」の光り方は1種類で、通常のパトロール中でも、サイレンを鳴らす緊急走行と同じ光り方をしていることから、聴覚に障害がある人たちからは「見分けが難しい」という声があがっていましたが…
県内で今月7日から運用が始まった、こちらのパトカーでは、0.5秒周期でチカチカと光る緊急走行用の従来のパターンに加え、新たに蛍の光のように2秒周期で徐々に光るパトロール用のパターンが追加され、パトカーのサイレンが聞こえにくくても、緊急走行中かどうかを見分けやすくなりました。
警察庁は今年度から、2種類の光り方ができるパトカーの導入を全国で進めていて、県内では、宇部警察署など4か所の警察署に1台ずつ配置されました。
(県警警務部 藤野健 装備管理官)
「2種類の光の使い方を設けることで、聴覚に障害がある方はもちろん、 広く県民の方にも知っていただいて、安全・安心の確保につながっていけばいいと思う」
県警は今後も同様のパトカーを順次導入していきたいとしています。