【山口天気 夕刊11/1】季節外れの「夏日」で11月スタート…しばらく“異例の暑さ”の日々 水分補給等の意識を
11月初日の、きょう1日(水)は異例の気温上昇…広瀬の26.1度は、11月として観測史上最も高い記録となり、そのほか、萩や山口でも最高気温25度以上の「夏日」を観測しました。
山口県は高気圧に覆われて日ざしタップリだった上に、北海道の北を低気圧が進むことで、南の高気圧から北の低気圧へと暖かい南の空気が流れていく、「南高北低」の気圧配置になったことが、気温が一段と上がりやすくなった要因です。
まだ、しばらくは、北は低気圧の通り道、南は高気圧の通り道で南高北低の状態が続き、県内は、南の暖かな空気に包まれた状態が続く見通しで、2日(木)、3日(金・祝)、さらに4日(土)にかけても、最高気温25度以上の「夏日」が続く予想で、27~28度くらいになることもある見込み。
季節外れの汗ばむくらいの陽気が続きそうです。
これだけ気温が上がれば過去の記録を、さらに塗り替える、ということにもなります。
山口市内では、11月においてこれまで最も気温が高い記録は12年前・2011年の26.4度。
この先、27度まで上がる予想もありますが、予想通りに上がれば、記録を更新、ということにもなるほか、11月に夏日を観測した回数は多くても、ひと月2回までで、このたび、3~4日ほども夏日が続きそう、という見通しであるのは、異例中の異例のことでもあります。
この異例の高温で体に疲れを溜めないように。服装での体感調節のほか、昼間は水分補給はこまめに心がけるなど、少し忘れかけていた「暑さ対策」への意識も高めて、過ごしていきましょう。
あす2日(木)も引き続き、よく晴れるとともに、季節外れの高温傾向が続きます。
朝の気温は1桁になる所は少なく、日中の気温は続々25度以上の夏日で、山口市内や萩市内は27度、広瀬は28度を見込んでいます。
昼間は冷たい飲み物が欲しくなるくらいになるでしょう。
「文化の日」から始まる3連休は、初日の金曜日も引き続きよく晴れて、昼間は汗ばむ暑さ。
土曜日も午前中は晴れて気温も上がりますが、土曜日後半から天気は下り坂で、日曜日は次第に雨が降り出し、週明け月曜日にかけて少々強い雨、風となることもありそうです。
この雨によって、季節外れの高温傾向はひと区切りとなり、来週は11月らしい、晩秋の肌寒さになっていく見込みです。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)