強まる冬型気圧配置で次第に荒天に 暴風や高波に特に警戒 土曜にかけては山地では雪降る厳寒も【山口天気 朝刊11/17】
昨夜~きょう17日(金)夜明け前にかけては、低気圧や前線の通過に伴い、やや強く雨が降った所もありましたが、今朝には、その雨雲は東に抜け、いったん天気は落ち着いています。
しかし、これから西日本は等圧線が縦縞模様の冬型の気圧配置が強まる見込み。
上空には真冬並みの冷たい空気、寒気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定にもなりそうです。
山口県は、時間とともに西から北西の季節風が強まり、瞬間的に最大30メートル…風にあおられて転倒したり、車の運転も横風に要注意の少々激しい風のおそれがあります。
また、雷雲発生の確率も高まり、度々の雷雨や、場合によって、氷の粒、ひょうが降ったり、竜巻などの激しい突風の心配もあるなど、夜ほど天気は荒々しさが増していきそうです。
きょう午後以降、山口県では暴風や波浪の警報が出る可能性もあります。
暴風に伴う交通機関の乱れや、車の運転は横風などに十分ご注意下さい。
海上は強まる風とともに急速に波も高くなるため、船の便の乱れなどにも注意が必要です。
強い風により体感的な寒さも、急速に厳しさが増してきそうです。
寒さが一気に増してくることで、今夜遅くから、あす18日(土)の朝にかけては、山地を中心に冷たい雨が、みぞれや雪に変わる所もある見通しで、標高が高い場所では、少し雪化粧の可能性もあります。
中国道の山間部の路線では、冬用タイヤ規制などが行われるかもしれません。
県内でも峠道などの車の走行は、路面状況に十分注意が必要となります。
そして土曜日は日中の気温上昇も鈍く、冬本番の寒さも続きそうです。
日曜日は天気は落ち着き、朝は冷えますが、昼間は徐々に寒さの峠を越えてくる見込み。
来週は最高気温が20度以上の日もあるなど、打って変わり、秋の過ごしやすさが戻る予想です。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)