燃え上がる炎に心配な夜を過ごされた方もいらっしゃるのではないでしょうか？
18日午後、山口市秋穂二島で山林火災が発生、真っ赤な炎が山を包みました。
消火活動の結果、火はほぼ消し止められていて、消防では「延焼拡大の可能性は低くなった」としています。

これは防府市の大平山からとらえた火災の様子。
20キロ近く離れてもはっきりと燃え上がる炎が確認できます。

警察や消防によりますと、18日午後4時10分ごろ、山口市秋穂二島にある県セミナーパーク付近の山林で火事が起きました。

出火当時、現場付近では、県セミナーパークの関係者が草刈りをしていて、何らかの原因で集めた草に火がつき、山に燃え移ったとみられます。

山口市は18日夜、3つの地域交流センターに避難所を開設、最大で18世帯20人が避難所で夜を過ごしました。

（平川記者）
「出火からおよそ17時間が経ちました。
山は広く焼け焦げ、山肌もあらわになっています」

19日、県の消防防災ヘリ＝きららと陸上自衛隊のヘリ、あわせて5機が出動し、消火活動を実施、火はほぼ消し止められている模様です。

およそ30ヘクタールが焼けけが人や民家への延焼は、確認されていないということです。

改めて現場を確認します。

火事が起きたのは、県セミナーパークの付近の山…近くには、山口南総合支援学校もあります。

セミナーパークには、19日、10団体の予約が入っていたということですが、19日は利用停止に。
山口南総合支援学校も臨時休校となっています。

消防の案内のもと、出火元とみられる場所に、行くことが出来ました。
ここに刈った草が集められていたといいます。

燃え盛る炎は山頂を超え、山の反対側の集落からも見えたといいます。

（ふもとに住む人）
「夜は近くに見えるから、火が朝起きたら大丈夫だったので、火が収まっていたみたいなので」

今回の火災…
消防では、さまざまな条件が重なり大きく燃え広がったものとみています。

（山口市南消防署・河端隆之署長）
「かなり風が吹いていたということ、それから急斜面ですので、一気に(火が)上がってしまう地形的なものもあります。高温状態が続いて、雨が降っていない状態が続いていたので、湿度も下がっていたと思われますので、いっきに広がったということになると思います」

消防では、延焼拡大の可能性は低くなったとしていますが、火はまだくずぶり続けていて、消火活動は20日も続けられる予定です。