【山口天気 夕刊10/2】今週は秋の深まり加速へ 衣替え作業も加速を! 台風14号は沖縄の南~台湾南部へ
月が替わって10月になり、一気に秋が深まってきました。山口市内を例に先週からの気温変化を見ると、先週は、まだ最高気温が30度以上の真夏日が度々あるなど、厳しい残暑が続きましたが、週末、土曜日の夕方頃に所々にわか雨があり、これを境に、一気に大陸からの涼しい秋の空気が流れ込み、今朝は最低気温が15度も下回るなど、肌寒い朝となりました。この冷え込みで寝冷えなどしていないでしょうか。
3日(火)にかけてはやや薄雲多めの空となり、日中は日ざしが途切れる時間もありそうですが、雨が降ることはなく、比較的落ち着いた空模様は続く、と見込んでいます。空気は秋本番らしく、カラッとした状態が続き、朝と昼との寒暖差には注意が必要です。
そして、まだ、これから季節は大きく動いていきます。今週は木曜日頃、北日本を低気圧や前線が通過する見込み。そして低気圧が通り過ぎた後、西に高気圧、東に低気圧で等圧線が縦縞模様の「西高東低」冬型気圧配置が、今シーズン初めて登場、ということになりそうです。これにより、富士山や日本アルプスなど3000m級の本州の高い山では、雪が降る可能性があります。
山口県では、さすがに雪まではないものの、今週後半はもう1段階、秋が深まり、最高気温でも25度に届かず、朝晩は厚手の服も欲しくなる冷え込みになる可能性があります。この気温変化を踏まえて、いっそう体調管理に十分注意し、また、深まる秋に対応するための暖かな服装の準備など、衣替えを急ピッチで進めていきましょう。
さて、北から順調に秋が深まる見通しではありますが、日本の南では久々に台風が発生しています。30日(土)の未明にフィリピンの東で台風14号が発生し、次第に発達しながら、すでに暴風域を伴い大型で強い勢力となっています。このあと非常に強い勢力へ、さらに発達しながら、沖縄・先島諸島の南から台湾南部付近を通過する見込みで、沖縄方面は強まる風、雨への警戒が必要ですが、本州付近は北からの秋の空気が台風の北上を阻む形となり、山口県に、この台風が直接影響することはなさそうです。
ただし、現在、沖縄付近に停滞している秋雨前線が、台風の動向次第で本州の南岸へ北上してくる可能性はあり、山口県でも、今週末の日曜日~来週前半の予報は、少々流動的な面があります。今後も最新の予報は、こまめにご確認ください。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)